■第177段 属人的から組織への過程で起こること
(テーマ 己を鍛える) 平成17年6月13日
●できないことは、できないと諦められる
諦めることから始めると、従業員に接するときにも「できないんだから、しょうがないな」と思えて、優しくなれる。
滞留売掛金の回収の際、とれないお客さんに、どれだけコストをかけても、とれないのと同じで、できない従業員には、いくら怒っても、できない。
「朝早く来い」と怒鳴っても、「貧血を起こしちゃいました」といわれたら、どうしようもない。期待しない代わりに、「いつも遅刻していると、昇給はできないよ」と……。こう宣言すれば、お互いすっきりする。
●欲を手放すと、前進できる
弊社の経営的なことを話すと、昨年、新たに渋谷の事務所が増えた。数ヶ月経ってから、私は「忙しすぎて仕事ができない」と悟った。
このまま昼間は外に出ていて、夕方、事務所に戻って業務をしていたら、過労死する……。あるいは、精神的におかしくなるだろうと気づいた。
そのため、仕事が私のところに滞留しない仕組みづくりをした。要するに、私が業務を手放し、一切行わないと宣言したのである。今は、私がいなくても業務が回るようになっている。
しかし、「属人的」から「組織」として業務を行うようになると、必ず離れるお客さんが出る。
「山田さんが来ないから、ほかに変える」といわれたら、諦めること。
「申しわけありません。来月から私が毎月伺いますから……」
「うちのスタッフが不甲斐なくて申しわけありません。私がよく監督しますから」
こう言ったら、一生組織になることはできずに、小さいままで終わる。「もったいない」という欲を手放す。これを越えないと大きくなれない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
仕事を断るほど、くやしいことは、ない。
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