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第282段 すぐに商品は売れない。3年は赤字を覚悟する
 (
テーマ 優れた商品をつくる) 平成19年6月18日

プロダクト・ライフ・サイクル

 第281段で商品の寿命があると説明した。商品にも人間と同じように赤ちゃんから青年、中年、老年というライフ・サイクルがある。プロダクト・ライフ・サイクルといわれるもので、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4段階がある。

  導入期は認知度が低いため、売上は期待できない。メーカーでは認知度を高めるために、広告や宣伝にお金をかける。その効果が出ると成長期に入る。認知度が高まると競合他社が似たような商品を投入し、成熟期へ。しばらく経つと衰退期になり、売上は下降線をたどる。地道に改良努力をして、ロングセラー商品をつくるには組織力が必要だ。

「伸る反るか」の投資はしない

 は導入期、3年は赤字を覚悟しなければならないと考えている。どんないい商品でも、3年は利益が出ない。導入期は売れるか、売れないかは見極めする期間であり、事業の柱にするつもりで時間とお金をかける。 途中でやめないためには、3年間の赤字負担額を見込んでおくこと。導入期で終わる商品もあるため、常時2〜3の新しい商品を生み出す必要がある。失敗はしても、生き残った商品は、会社を支える屋台骨となる。このような良い循環をつくるには、きちんと利益を出し、税金を払うならば、開発費をかけることである。商品開発は利益の範囲内で行うものであり、「伸る反るか」投資は危険だ。失敗したら、事業の継続ができなくなる。赤字の会社は利益が出るように、まずは黒字にすること。商品開発には時間的な余裕が必要であり、闇雲に新しい商品を求めてはいけない。

 市場は1対1の勝負ではなく、マージャンのように4人はいる。マージャンの負けを取り戻すためには、やり続けるしかない。誰かがソンして、誰かがトクするのは市場も同じだ。小さくても勝てるマージャンを最初からやっていくのが必勝法である。


 文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
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