■第49段 銀行とのつき合い方を考える
(テーマ 利は仕入れにあり) 平成14年12月30日
●基本的に銀行のいうことは聞かない
銀行とのつき合いで覚えておいてほしいことは2つある。第一に銀行の担当者が言ってくることは聞かないことだ。「クレジットカードを申し込んでください」「定期預金や積立預金をしてください」など、要求が多い。
通常の商取引であれば、「クレジットカードをつくってください」「では、金利を下げてくれるの?」という話になるが、銀行との取引では何も返ってこない。銀行員は本店からの指示で動いていて、クレジットカード、投資信託、給与の振り込みなどノルマ主義および減点主義で、人事評価されているため、顧客に対しても、当然のようにそれを要求してくる。それをかなえても、時代は変わっているから実際上はメリットがない。明確なメリットがない以上、基本的には銀行のいうことは聞かないのがいい。
●融資はできるだけ早く申し込む
二番目は銀行の融資を受けるときには、資金がショートする前に申込みをしなければいけないということだ。資金計画をきちんと立てて、遅くても3ヶ月前、半年前に先行して手続きをする。半年前なら、A行がダメならば、B行に申込みができる。あるいは親戚から借りるなど、打つべき手は考えられるから、時間の余裕があったほうがいいわけだ。
仮に今日借りなかったら、会社がつぶれるとしたら、消費者金融しかない。借りて、その場を収まることができても、高い金利負担は経営を圧迫する。そうならないためには、資金計画を立てること。月次決算と資金繰りをきちんとして、先行して借入れをする必要がある。
ただし、銀行からの借入れは、借りられればなんでもいいというわけではなく、できるだけ有利に借りられたほうがいい。それには3つの条件がある。
1.金利が安いこと(東京都でいえば区の融資。金利の補助があるから安い)
2.担保がいらないこと
3.保証人がいらないこと
この3つを満たす融資を探すために、じっくりと時間をかける。銀行から借入れをするときに、切羽詰まると、足下を見られて立場が弱くなる。「担保がないと貸さない」といわれたら、粘るのに時間がいる。時間がなければ担保を入れざるを得ない。時間の有無で動きが違ってくる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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