■第126段 段取り八割、仕事は二割
(テーマ 商売の王道を知る) 平成16年6月21日
●見切り発車は、ダメ
中小企業では、「見切り発車」で物事を始めることがあるが、こういう姿勢では成功しない。商売の王道は「段取り八割、仕事は二割」である。第125段で紹介した「熟慮断行」と似通った言葉ではあるが、「段取り八割、仕事は二割」は仕事の理論を端的に表現している。
物事を始める前には、徹底的に段取りに時間をかける。実際に仕事を行うのは二割でいい。仕事をすると、お金がかかる。もっとも大きいのが人件費だ。時間はコストだから、短い時間でやり終えるのが一番儲かる。
短い時間でやり終えるためには、社長は常に考えていなければならない。段取りとは、徹底的に計画を立てて、そのためのあらゆる方策を尽くし、考えられるあらゆるリスクを評価すること。ある日突然、社長が決めても、従業員はすぐには動けない。だから、段取りを考え、従業員を戸惑わせないようにしなければいけない。
●採用だけでも段取りすることは多い
社長には、「儲けるためにはどうするか?」という、いわば命題がある。この根本的なテーマが常にあり、それに対して、いろんな事情が起こる。社長を取り巻く環境としては、取引先、社内、仕入先。経営としては、商品・サービス対策、営業対策、新規・既存顧客対策、組織対策、資金対策などがある。
それでは、組織対策の中の採用を考えてみよう。まず考えなければならないのは社員を採用するのか、それともパートタイマー、アルバイトなのか。そして、どんな媒体を使って募集するのか――。ハローワーク、「Bing」などの求人情報誌、新聞の求人広告と3つある。ハローワークではタダで募集できるが、求人情報誌と比べてどうか? 求人情報誌と求人広告の料金の違い、応募する人の違いはあるのか? など費用対効果を考えなければいけない。
採用だけ考えても、組み立てが必要になってくることがわかるだろう。このようなことを日々考えていかなければならない。突然、思い立っても、会社は動けない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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