■第128段 いい仕事をするために熟成させる
(テーマ 商売の王道を知る) 平成16年7月5日
●熟成させると、閃きがある
社長は、常に判断を求められる。簡単なことであれば、即答できるが、できないこともある。そのときには、考える時間をつくるために、その場で結論を出さないという方法もある。
大きな目標は毎日、いい仕事をして積み上げをすること、儲けることだ。そのために、ペンディングにして考える時間をつくる事柄もある。私は100個ぐらいあり、いつも頭の中で熟成させている。たとえば部下を叱咤激励するときには、どういったら一番いいかをいろいろ考え、熟成させて、タイミングを図りながら、ベストな状態でいうようにしている。
熟成させると、そのうちにいい考えが浮かぶ。いい考えが浮かばないときには、ずっと考え続ける。あるいは、他の人に相談する。
●やらない前提で、熟成させない
私は物事を実行するという前提で熟成させるが、やらない前提で熟成させる人もいる。世の中、後者のほうが多い。やる前提の考えとやらない前提の考えは、根本的に違う。会話もまったく違っている。単純な例でいうと、コーヒー豆がなくなりそうだから、私が従業員に「コーヒーを買ってきてくれないか」と頼んだとする。
やりたくない人は、次のようにいう。
「すみません、いま手が離せなくて忙しいです」
「小口現金がないから、後回しでいいですか?」
逆にやりたい人は、こういう。
「今日は忙しいので、明日でいいですか?」
「今日は約束があり早く帰りたいので、他の人に頼んでいいですか?」
物事の根本は「やりたい」「やりたくない」の2つしかない。やりたくない人には、理由がいっぱいつく。「やりたくない」といえないから、その理由を一生懸命考えるのだ。やりたい人は、私とかみ合うことを考える。失敗しないためのシミュレーションをする。
やる気のない人は、どんな言葉を並べても、真実は行動でわかる。言葉では何とでもいえるが、結果として何も行動しない。そのような人にモノを頼んでも、時間の無駄である。人間は常にラクな道を求めているが、鍛錬を通さないとラクになれない。行動を積み上げていくしかない。行動こそが、真実である。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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