■第438段 情報伝達力が組織力の鍵になる
(テーマ 仕事の理論を身につける) 平成23年6月20日
●会社は伝言ゲーム
会社の規模が大きくなると効率的になると思いがちだが、情報伝達の迅速さと正確性が落ちるため、逆に効率が悪くなる。情報伝達の速度は、現代においてはコンピュータ化とセットなので、いかに情報処理を的確にするかを疎かにしている社長は生き残れない。
従業員30人くらいまでなら社長の目が全員に届き、自身の持っているノウハウをダイレクトに伝えられるが、キャパを超えた場合は間接的になる。人数が増えて組織が大きくなればなるほど、社長の指示や意図が伝言ゲームのように伝えられる。末端まで正確に伝えるには口頭ベースではなく、インターネットやグループウェアを駆使する必要がある。社長の意思伝達がしやすい30人という枠を超えた、100人くらいまでの規模の会社は潰れやすい。規模の拡大とともに情報伝達の速度が遅くなることを認識し、会社を大きくするときには組織効率も考えて経営しなければいけない。
●情報を顧客に提供する仕組みを作る
せっかくの有益な情報でも、従業員の頭にきちんとインプットされていなければ意味がない。そこで、従業員を教育することが大事になる。教育というのはスタディすることではなく、知識を伝えて活用してもらうということだ。うちの事務所では、毎週月曜日に2時間程度の研修会を開催している。私がその週のテーマを話し、従業員からの報告にコメントを返す。いい人材を育てようと思ったら、定期的な情報共有・研究・活用の機会を設ける必要がある。
振込手数料が安い銀行や格安のリサイクルトナーといった各種の情報によって、顧客は大幅なコストダウンが可能になる。しかし、本業が優先されるため、そういった情報を顧客に伝えることに積極的ではない従業員もいる。それを徹底させるには時間がかかるが、ノルマにするなど、ある程度仕組み化する必要がある。有益な情報の集積度の差が、儲かるか損するかの差になるからだ。人がたくさんいれば情報が伝わりやすいわけではなく、多くなればなるほど錯綜してしまうことを理解し、効率的な方法を考え、徹底的に普及していく必要がある。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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