■第504段 自分の利益だけを追求する愚
(シリーズ 人事を学する) 平成26年3月17日
●人をアンハッピーにしていいはずがない
自分をハッピーにするためには人をアンハッピーにしてもいいと考える人間が増えている。自分をハッピーにするためなら、人を蹴落とし、人から搾取する。部下を利用して自分の昇進に役立てよう、部下がとってきた手柄を自分のものにしてしまおう、部下に何かを教える時間はもったいない、という恐ろしい発想だ。
腹黒い計算で他人を出しぬくというよりは、自己中心的に自分の利益だけを追求する結果、他人を犠牲にして自分の利益を実現しようとする。
たとえば、自分が暇なときに、相手の都合も考えずに長電話をして、「今日、飲まない?」と、強引に誘ったりする。相手にとって迷惑な行為だという自覚がないので、よく考えずに繰り返してしまう。自分に都合よく他人を利用することが習慣化されているのだ。
もちろん、自己犠牲的に自分がアンハッピーになるべきだ、ということではない。自分も他人も、両方がハッピーになればいいのだ。
●人事の評価は常に正しい
人を踏み台にしていいと考えているような人はしょせん、踏み台にされてしまうものである。逆に、自ら踏み台になるべく清く正しい行いをしていれば、人が自然に引き立ててくれる。
まずは、人をハッピーにさせたいと思わなければ始まらない。お客さまを幸せにしようと思うか、搾取しようと思うか。部下を利用しようと思うか、育てようと思うか。人生はそれでまったく違ってくる。何かをやることによって自分が利益をとろうとしているような打算的レベルではいけない。
仕事というのはみんなでしているわけだから、人を立てなくてはだめなのだ。そういう心持でなければ、管理職には決してなれない。
新入社員の採用時、会社はユニークな人を探す。ヒット商品は人から生まれるものだから、メーカーはあの手この手でクリエイティビティをテストする。あらゆる会社で、創造力を見抜く努力をしているのだ。
入社後の人事の評価は常に正しいものである。周囲が推薦しなければ評価につながらないのだから、結果はきちんと出る。会社は真剣に人物評価し、見込みのある人材を見極め、どういう風に成長させるかに知恵を絞る。株式会社スガテックの西川潔相談役の言葉をお借りすれば、神棚に祈るほどの真剣さで下した人事なのだから、たとえ不満があっても真摯に取り組まなくてはならない。
逆に、人事に真摯に取り組まない会社は絶対に沈んでいく。ほんの少ししか存在しない有能な人材を発掘できない会社の未来は推して知るべしだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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