■第665段　人の断捨離も必要
　（シリーズ　己を鍛える）　令和３年２月１日

●なぜ飲み会を断るか

　ものだけではなく、おつきあいや飲み会、人の断捨離も必要だ。変な人とつきあうくらいなら、仕事をしていた方がいい。初回はつきあい、１回で見切ることが肝心だ。
　私は企業の役員なども務め、立て直し系の顧客も多い。自分がたくさん仕事をすれば、事務所が儲かってみんなに還元できる。変な人と1時間もお酒を飲んで、翌日疲れるより、いっそやめてしまって、苦労している会社のために貢献する方が社会的にもいい。だから、手間やストレスがかかるお客さんから飲み会に誘われればお断りすることになる。日頃、会いたくても会えない人や仕事をやりたいのにできないお客さんがたくさんいるからだ。

　最近できた士業の集まりは非常に優秀な弁護士などの先生が多く、その会には積極的に参加したい。また、若手公認会計士の勉強会は、若手のパワーや考え方、新しいモノの見方を吸収できて刺激になる。年に３、４回の開催だが、日程調整して出られるのは半分以下だ。大事にしたい会でもそんな状況なので、魅力のない会はリストラしていくしかない。
　従業員のためにも時間を使いたいし、事務所も整理したいし、付加価値も上げていきたい。となると、自分の仕事や時間の使いどころについて真剣に考えることになる。

●クライアントを選ぶ

　無駄な飲み会同様、変な仕事もしたくないので、「このクライアントの仕事で消耗するぐらいなら契約を解除しよう」という場面もある。だから、切りたいお客さんには冷たくなっていって、最低限のサービスしか提供しない。こちらから解除を申し出るのは辛いので、向こうから「クビです」と言われるように持っていく形がいい。

　一方、「このお客さんはフィーは低いけど、生き残って欲しい、時間を使っていきたい」と思う場合には、フィー以上の時間を使う。幸運なことに、そういうお客さんの方が圧倒的に多いので、時間の無駄遣いをしたくないのだ。要は、その人とつきあって付加価値が生まれるかどうかだ。
　趣味の登山も含め、自分にはやるべきことがいっぱいある。だから時間の無駄というより、たくさん存在する「意味のない時間」をすべて削ぎ落としていくように心がけている。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

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