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■第786段 個人起業で得られるものと失うもの
(テーマ 個人で起業する) 令和8年2月16日
●ブラック企業以上に過酷な現実
個人で起業することには大きな魅力がある。しかし、それ以上に厳しい現実が待ち受けている。最大の問題は労働環境だ。普通のサラリーマンは、9時から5時まで働き、残業なしで土日祝日や年末年始の休暇をしっかり取れる時代になった。
しかし、開業したての個人事業主や会社の社長は、ほぼ24時間仕事に追われる。元旦から働くことも珍しくなく、「ブラック企業」という概念をはるかに超えた世界である。
さらに、開業当初は資金もなく、取引先や仕入れ先もゼロから自分で開拓しなければならない。すべてを自分一人で積み上げていくプレッシャーは計り知れない。加えて、家族からの理解を得るのも容易ではない。「生活費をもっと入れてほしい」「子どもの面倒をみてほしい」といった要求に応えながら、ビジネスを軌道に乗せなければならないのだ。
副業であれば、本業の安定した収入があるため精神的にも余裕ができるが、専業となるとリスクは桁違いに大きい。資金繰りや経営の責任をすべて自分で背負うため、相当な覚悟と能力、さらには健康な体がなければ乗り越えるのは難しい。
●サラリーマンにはない刺激と自由
私は現在61歳だが、28歳のときに監査法人トーマツを辞めて起業した。そのままサラリーマンを続けていれば、安定した給料を得ながら大きな仕事を任され、充実したキャリアを築けたかもしれない。しかし、それはあくまで「安定」の範疇にとどまる。
言われた仕事をこなし、それなりにお金を稼げても、刺激のない退屈な人生だったのではないかとも思う。だからこそ、起業して本当によかったと今では確信している。
とはいえ、起業の道は決して楽なものではない。実際、多くの人が途中で挫折し、事業を畳んでサラリーマンに戻っていく。経営のストレスや過労で体を壊し、健康を損なう人も少なくない。私自身も決して順風満帆ではなく、苦しい時期を乗り越えてきたからこそ、「振り返ってみれば良かった」と言えるのである。
ただの夢や憧れで個人起業はできない。相応の覚悟と努力が求められる厳しい世界だ。それでもトライする価値があると信じられるなら、開業に踏み込んでみるのも悪くない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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