■第76段 ビジネスは経済戦争である5 器の大きな人間になる
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成15年7月5日
●家康・信長・秀吉
「関ヶ原の戦い」では、経営者の人徳がいかに大切かがわかる。西軍豊臣方石田三成率いる84,000人と東軍大将徳川家康率いる74,000人と比較すると、石田三成のほうが有利なのに、なぜ徳川家康が勝ったかといえば、石田三成に人の力、人望がなかったからだ。途中で徳川側に寝返った小早川秀秋ら大名が多く、家康の“利”に傾いていった。
人材登用主義では織田信長が有名だ。一族・肉親よりも、柴田勝家・羽柴秀吉・明智光秀らを重用。器量に応じて登用し、強力な家臣団をつくっていった。
無謀な朝鮮への侵略戦争に向かって暴走しはじめる前の豊臣秀吉も、前田利家、上杉景勝、石田三成らまわりの人間に支えられている。才覚で出世街道を駆け上った秀吉だが、支える人間がいなければ、天下をとるまでには至らなかっただろう。
●どれだけの人を味方にできるか
「がんばれば、豊臣秀吉のようになれるんだ」と思うだけでは、経済戦争に勝ち残ることはできない。本質をとらえれば、「この社長のためにがんばろう」「あいつの発案ならば協力したい」と、まわりの人たちが応援したくなるような器の大きい人間にならなければいけないことが見えてくる。
ビジネスでも、どれだけの人を味方にできるのかが勝負を決める。従業員、外注先など支えてくれる優秀な人間を、自分のまわりに何人配置できるか――。時代は変わっても、永遠に変わらない。
限界ある時間の中で、そうした人間関係をつくるためには、優先的に味方になってくれるような人とつき合い、その関係を強くしていくことだ。もちろん、ビジネスでは利益を上げることが目的であるから、お金を払うお客さんを納得できなければ、お客さんを味方につけることはできない。納得してもらうためには、良い商品・サービスを安く提供するために努力しつづけることだとわかってくるはずだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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