■第83段 計算できるのが優れた外注先
(テーマ 利は仕入れにあり) 平成15年8月25日
●外注先の質はどこで見るか
正社員を雇えば固定費になるが、パートタイマーや外注ならば変動費になる。利益を出しやすくするため、正社員はできるだけ少なくしてスリムな体質にし、外注を積極的に使うのは、うまい経営のやり方だ。
そこで考えなければならないのは、外注先の質である。外注を使う場合、前提となるのは、コンセプトや狙い、ターゲットなどが決まり、何をしてほしいのかがはっきりしていること。ここが固まっていないと、コラボレーションは不可能になる。
最悪な外注先は、その大枠の説明をしたあとも、手取り足取り説明を要する。何度も入る質問に答えることや「それは違う。このようにしてくれ」などコントロールするのは、時間のムダでしかない。やりとりが多いほど、時間はコストだから、計算できなくなる。
理想的なのは、途中のやりとりがなく、約束どおりに想像以上のものを仕上げる外注先だ。任せておけばいいから、戦力として計算できる。計算できない外注先はいらないのである。
●プロは顧客ニーズを徹底的に探る
このような質の高い外注先が多ければ、仕事が発生したときに、それに合う人を探す必要はなくなり、振るだけで利益が出る。つまり、計算できる外注先を多く持っているほど、会社の力になるというわけだ。
「Aさんのスキルならば、この仕事は期限内にできるだろう」
「この仕事はAさんよりもBさん向きだ」
など、受注の段階で計算できる外注先が、利益を生むのである。
私が外注先としてプロを使うときには、その人の持っている力を最大限に発揮できるような依頼の仕方をする。細かいことは極力いわないで、大枠だけを提示する。そうすれば、その人の創造力が発揮できるからだ。
プロは、いい商品かどうかはお客さんが決めるもので、自分で決めるものではないことをわかっている。お客さんの本心はどこにあるかを探り、本当にしてほしいことを常に考えて取り組む。だからこそ、期待以上の商品を仕上げてくれるのである。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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