■第112段 ビジネスは、経済戦争である6 己を知れ、敵を知れ
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成16年3月15日
●まずは自分を知れ
「己を知り、敵を知るものは百戦危うからず」
これは孫子の言葉である。この言葉の意味は読んで字のごとく、己を知り、敵を知ることだ。
一般的には、この逆の「敵を知り、己を知る」になりやすい。まず同業他社のリサーチから始めてしまう。同じ能力ではないのに、同業他社の真似をする。真似は真似であり、その会社の特徴を生かしていないから、全然伸びない。ホームページはこの最たるもので、業種ごとに似たようなサイトになる。これでは勝つことはできない。
己を知るためには、まず徹底的に自分自身を客観的に評価する必要がある。中小企業は「会社=社長」だから、社長が自分を評価できないと、会社も評価できないし、売上が落ちているのは、景気や従業員のせいにしがちだ。自分の力を知らない社長は、自信が持てないし、人を見る目もなく、目力がない。すべて関連している。
●自分自身を客観的に評価する方法
社長自身の能力、実力、弱点、性格などを含めて“ウリ”を認識する。表現を変えると、自分の棚卸しをするのだが、これを徹底的に行う。自分のことは、なかなかわからない人が多いため、非常に大変な作業となる。パッパッと紙に書き出せる人は、ほとんどいないはずだ。書き出せたとしても、具体性のない曖昧なものになりやすい。
私はスーパーコストダウンドットインフォを始めるときに、徹底的に行った。ここのプロフィールを見て欲しい。だれが見ても、理解しやすいはずだ。これをサンプルにして、客観的評価してみてほしい。
能力や実力は、同業者と自分を比較すると、考えやすい。そうすると、いまのレベルもわかるし、Aよりここは優れているが、あっちは負けているから、それを頑張ろうというように考えられる。A、B、Cに比べて、この分野は得意だから、これを伸ばしていき、あとは仕事が入っても、AやBに紹介にしよう。あるいは、A、B、Cにはない能力はこれだから、これを伸ばすには、別会社をつくったほうが良さそうなど、将来の設計もできる。
社長自身の客観的評価といっしょに会社のことを行ってもいい。思い浮かんだことは書き出しておき、あとで自分と会社を分けるのもおすすめだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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