■第111段 営業はくどき5 人の心は金では買えない
(シリーズ モテる男は、モノも売れる) 平成16年3月8日
●なんでも、お金で解決するのか?
頑張って会社を大きくして、お金の余裕ができた社長がやりがちなのが、派手なクルマに乗り、銀座のクラブや六本木のキャバクラに通って「お金を持っているんだ。社長なんだ」と自慢すること。その次にするのは、ホステスなどを口説いて、愛人にすること。マンションの家賃を払い、1カ月に20〜30万円ぐらいのお手当てを渡して囲う。
こういう社長は、社員に対しても同じことをやる。給料は高くても仕事に喜びが感じられないから、社員がなかなか定着しない。
しかし、お金で解決するのならば、風俗に行くのが一番簡単で、口説く手間がいらない。また社員にしても、派遣社員やパートを雇えばいいだけだ。それでは、なぜ、愛人や社員が必要なのだろう?
愛人を持つのは、「家庭と愛人を持つことが一人前の男」という愚かな考えがあること。あるいは安らぎや「いい仕事をしている」と認めてほしいからだ。
自分で自分を認めることができれば、愛人は必要ないし、精神的なつながりは本来であれば妻に求めるもの。それができないで外に求めるのは、夫婦間の根本的な問題を抱えている。いまの時代、家族でさえ幸せにできない経営者は、社員を幸せにすることは難しい。
●お金だけの関係は長続きしない
よく考えてみると、お金をかければ手に入れられるのは女性と従業員だけである。仕入先であれば、ある程度お金で動くが、取引先はそうはいかない。いずれにしても、お金で成り立っている関係は長続きしない。「金の切れ目は縁の切れ目」とはうまくいったもので、先は見えている。
わかりやすい例としては、元銀行マンの社長は、すべてお金で考えるから、大半の人が成功できない。企業経営や仕事は、人の心で成り立っていることがわからない人が多いのである。
従業員にとって、お金は必要条件であるが、十分条件ではない。給与が低いと不満足と感じるが、給料を高くしたからといって、仕事への動機づけに繋がるわけではない。
恋愛や結婚も同じことがいえる。結婚して、いくら十分なお金を与えていても、妻の心が満たされていなければ、浮気したり、離婚されたりする。また、昔と違って、いまは女性の社会進出が進んでいるから、我慢して夫婦生活を送らなくても、職を選ばなければ生活できる。経済力のある女性も増えているから、心が離れている夫がリストラされたり、会社が傾きかけたりしたら、それを機に慰謝料はいらないから離婚する、といったケースも増えていくだろう。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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