■第116段 ビジネスは、経済戦争である10 勝つための創意工夫とは
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成16年4月12日
●従業員の士気を高めることが勝利
いまの時代、経営者が従業員をあまり怒ると、すぐに「私、辞めます」となり、いい結果は生まない。経営者と従業員との内なる戦争で、勝利を収めるということは、従業員の士気を高めることであり、そこで勝てる会社が強い会社だ。組織的な力が出るから、外の戦争にも勝つことができる。
経営者の営業力があっても、会社の雰囲気が悪かったり、電話やメールの対応が悪くては、売上は伸びることはない。
また営業担当者が、単に営業するだけではなく、お客さんのニーズを聞き出せる。あるいは顧客窓口にクレームが入ったときには、平謝りするだけではなく、「こういう商品が欲しい」までを聞き出せる。そして、それを商品開発に活かすような組織づくりをしていく。ニーズが多様化している現在、お客さんのニーズを引き出すことができる組織は強い。
そういう組織をいかにつくり上げていくかは、経営者と従業員との戦いにほかならない。これに勝つには、やり方を創意工夫していかなければならない。
●信長、アメリカのやり方を見る
織田信長は、こうした組織づくりもうまかった。家柄などは関係なく、徹底した能力主義で強固な組織をつくり、天下をとる目前までいった。能力主義で大抜擢されたのは、羽柴秀吉、明智光秀、滝川一益の三武将だ。
信長は公平な評価をして、将来の働きぶりを加味して抜擢。仕事を与えて、期待以上の働きをすれば、さらに大きな仕事を課す。それをクリアすれば、もっと大きな仕事をさせるから、スピード出世も可能。ただし、期待に応えられない者は、追放する。こうした飴とムチを実際に行うのは、とても大変だ。
イラク戦争では、ブッシュ大統領が2003年11月、感謝祭に合わせて七面鳥を持って突然イラクを訪問。士気が落ちていた駐留米軍兵士を鼓舞した。また反戦運動は、ベトナム戦争での報道写真がきっかけに起こったこともあり、湾岸戦争のようなライブ映像が流れて、反戦運動が強くならないように、メディアコントロールを行っている。
イラク訪問をした大統領はブッシュがはじめてであり、メディアコントロールはいわゆる情報操作だ。アメリカが内なる戦争に敏感になり、創意工夫して対処しているのがわかる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|