■第117段 ビジネスは、経済戦争である11 勝てば官軍負ければ賊軍
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成16年4月19日
●仁義を知らない経営者や自営業者
いっしょに仕事をしていても、突然、「降ります」という経営者や自営業者が少なくない。「このスケジュールでは難しいので、伸ばしてもらえないでしょうか」などと事前にいうのが、仁義を切るということだ。文句を言ってくれれば、改善の余地がある。
発注側に考える余地を与えないで、ドタキャン的に降りたら、関係は終わりだ。相場以上の報酬を約束して、便宜を図っていても、それがわからないから、途中で降りてしまう。このようなことを行っていたら、依頼は二度とないし、お客さんを紹介されることもない。
スケジュールや報酬などで、ムリな要求をしてくる取引先であれば、その後の発注は受けないようにして、その労力を新規取引先開拓に注力したほうがいいが、そうではないのに、突然のドタキャンでは、話にならない。
途中で降りられたら、質問などに答えるのに費やした時間が意味がなくなり、お金の出費はなくても、損失は大きい。自分のやりたい仕事でなかったかもしれないが、いったん仕事として引き受けた以上、取引先の指示に従うのは当たり前のことだ。最初に意図していた仕事と違って大変でも、「自分の能力が低いから、時間がかかるんだ」と考えて、遂行していかなければ、成長し続けることは難しい。
●稼げなければ、正義ではない
このような経営者や自営業者は、手順や段取りが考えられないうえ、自分のやりたいことをやるというレベルだといえる。
やりたい仕事をやるためには、己を知る必要があり、敵に勝つことができる実力かどうかを冷静に見つめて、戦略や戦術をしっかりと考えないと、実現するのは難しい。経営者がやりたい仕事をやるためには、事務所を維持できるだけの取引先を確保したうえでやらないと、収益を確保するのさえも難しくなる。
自分の会社を興したときや独立した当初は、「やりたい仕事」にこだわる人が多いが、それに執着したあまり取引先が増えず、売上を伸ばすことができないのであれば、それは負けである。戦争は、勝てば官軍負ければ賊軍だ。勝たなければやる意味がない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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