■第141段 物事を単純に考えられるか?
(テーマ 己を鍛える) 平成16年10月4日
●単純に考えられないと勝手に解釈する
物事を単純に考えるのは、意外と難しい。今回は2つの事例をクイズにしてみた。この答えを考えてほしい。
Q1:あなたが「銀行通帳の記帳をしてほしい」と、朝、社長にいわれた。昼食で外に出たついでに銀行に寄ってATMで記帳したところ、途中で通帳の更新ができなくなり、「営業時間中に窓口へ来てください」と表示された。そのとき、どうするだろうか。
A1.そのまま窓口に行き、通帳の更新をする
A2.どうすればいいかわからないから電話で聞く
A3.そのまま帰り、「途中で記帳できなくなりました」と伝える
社長が依頼した目的を考えれば、答えは1だ。営業時間中に行ってほしいから、朝伝えている。考えれば当たり前のことなのに、3をする人が少なくない。いわれたことをいわれたままやらず、勝手な解釈で行動してしまう。
●誰の指示を優先すべきなのか?
Q2:徒歩で5分の会社、A社に社長から「書類を届けてくれ」といわれた。A社に電話をすると、「忙しいので、郵便で送ってくれ。今日届けられても対応できないから……」といわれた。
A1.A社にいわれたように、郵便で送る
A2.歩いてA社に行き、郵便受に入れる
社長は「届けてくれ」といったのであり、「郵便で送ってくれ」といっていないから、答えは2。社長ではなく、お客さんにいわれたことを重視して1をする人が8割ぐらいいる。
郵便で送ることと、歩いてA社の郵便受に入れる違いがわからないと1をしやすい。郵便で送るためには290円切手が必要であり、普通郵便では事故もあるため、届かない可能性がある。一方、歩いて投函すれば確実であり、切手代も不要だ。
依頼されるときには、必ず理由がある。「どうして書類を届けてくれ」と依頼されたかを考えてみれば、自然と答えが出る。「いわれたからやる」という姿勢でいると、本質的なことを理解しないうちに時間だけが過ぎていく。仕事の積み上げにならない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|