■第149段　社長は合コンの幹事２
　（テーマ　大局から経営を考える）　平成１６年１１月２９日

●お金ではなく、まず良質の商品・サービス

　会社は、「商品・サービスをお金に変える」というビジネスをやっていくところだ。まず従業員をいい男、いい女で揃える。そして良い商品・サービスを提供していく。いい男、いい女とは、外見だけではない。中身も伴っていないと、お客さんを喜ばせることはできない。

　いいものだけを揃え、お客さんが満足すれば、お金はいくらだっていい。合コンはお金が不満の要因にならない。

　儲けの根本は、お金をいくらにするかではなく、いい商品・サービスに対して、いくらのお金を正当にもらうかということ。まずお金ではなく、商品・サービスの質だ。良質であれば、お金はあとからついてくる。だから、会社は合コンであり、社長は合コンの幹事なのだ。

●喜んでもらえるような段取りをする

　合コンの幹事は、行うことがたくさんある。
　第一に、いい女を揃えること。いい女が揃えば、いい男を集めやすくなる。たくさん人数が集まれば、年代別にする、男性の職業別にするなども考えられる。

　第二に、店の手配。レストランにするのか、それともお酒も豊富にあるダイニングバーにするのか。また席の並べ方はどうするか。

　第三に、合コンを盛り上げる内容を考えること。握手をするようなゲームをすればスキンシップが得られて仲良くなりやすい。あるいは場慣れているコーディネーターを入れる方法もある。

　ただし、コーディネーターのルックスが良すぎると参加者の興味を引くかもしれないし、あまり悪すぎるのも……などと人選にもこだわらなければいけない。

　第四に二次会はどうするか。１対１になりたい人もいるから、二次会の場所をいくつか案内できるようにしておこうなど。

　これらは、お客さんに対して、いかに心をこめて、喜んでもらえるサービスをするかということであり、すべてお金に返ってくる。カップルができて、ウワサになれば、さばききれないほど申込みがくる。すべてのビジネスに通じる根源的なことだ。

　きちんと商品・サービスを提供している会社は、正当な対価をとっている。だからこそ、「信用します」と評価してもらえる。会社は合コンであり、合コン幹事が社長である。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

（一言）

　結局、段取りに始まり、段取りに終わるんだよなぁ〜。

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