■第190段 ビジネスは、経済戦争である16 時が変われば、勝気もある
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成17年9月12日
●世界進出の歴史と日本の戦国時代
これまでの歴史を振り返ってみると、現在はアメリカが強いが、その前はイギリスだった。世界進出は16世紀のスペインとポルトガルから、そのあとをオランダやイギリスが続いた。16〜19世紀にかけてはヨーロッパ各国が植民地獲得を進め、産業に従事させる目的で奴隷貿易が行われていた。
今後を考えるとアメリカがずっとナンバー1ではなく、ロシアや中国にとって変わる可能性もあるわけだ。
「雌伏して時を待つ」という言葉がある。まさに徳川家康がそうで、自分では仕掛けをしないでじっと待ち、長い間辛抱して、必勝の策略を練っていた。
秀吉死後、秀長とライバルの前田利家は早く死に、向かってくるのは石田三成ぐらいしかいなくなっていたとき、家康は関ヶ原の戦いで勝負に出た。そして最後には天下をとり、激動期を安定させて、徳川家は300年も続いた。家康は50年、100年先の安泰を念頭に入れ、幕府政治を考えていた。
●事業の継続が第一
会社を考えてみると、現在、日本のネット企業ではヤフーが一番だが、永続できる保証はない。加えて、会社は倒産したら、すべて終わりだ。事業の継続を一番に考えなければならない。継続していれば、商機が巡ってくる。
事業を継続させるためには、まずは徳川家のように世襲を重視するのをやめること。ライブドアとフジテレビの問題は、フジテレビの創業家の鹿内家がそれに固執したことが端を発している。創業家は株主になり、経営からは退いたほうがいい。
第二に、余裕で攻めるためには利益は必要だが、お金を目的にしないこと。お金がすべてになると経営がおかしくなる。ダイエーや西武鉄道グループは、土地という目の前の利益にこだわったことにより、継続ができなくなった。
第三に、ひとりでも多くのお客さんに喜ばれるような地道にいい商品・サービスを提供していくこと。いい商品・サービスを決めるのはお客さんであり、お客さんに接する従業員の態度や姿勢が大きく影響する。そのために、社長は経営理念や行動理念によって、じっくり、コツコツと徹底化させていくことだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
持久戦だよ。
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