■第191段 ビジネスは、経済戦争である17 平時の力の整備が大切
(シリーズ ビジネス戦争論) 平成17年9月19日
●イラク軍の攻撃にあったクウェート
平和なときに軍事を整備しておかないと、突然攻められたときに打つ手を考える時間がなくなる。湾岸戦争は、イラク軍のクウェート侵攻により勃発した。クウェートはイラン・イラク戦争後、平和な時代になってホッとしたところに、イラク軍の攻撃にあった。
イラン・イラク戦争後、貧困状態になり、どうしようもなくなったイラクは、潤沢な油田を持つクウェート併合を狙って侵攻を開始。クウェートはなすすべもなく、イラク占領下におかれた。クウェートが軍備を整備していたら、違った展開になったはずだ。
●社長は危機感を持ち、バランスよく投資する
会社でも社長が危機感なく、安穏としていると、ある日突然、引っくり返る出来事が起こる。雪印乳業や日本ハムの偽装事件、三菱自動車の欠陥隠しなどがまさにそうだ。問題が起こったときに、軌道修正できない。
お金にしても、利益至上主義に走ると、戦略的な投資ができなくなる。キャッシュは必要だが、利益を出して内部留保をため込むと、数年後には事業が縮小する。バランスをとりながら経営をしていくことが大切だ。
調査研究や海外視察は、一見するとムダな金だが、10億円の利益が出たときに、半分を投資に回していると、会社の将来が違ってくる。
儲けは投資をして得られるものであり、継続的に投資をすることで、儲けにつながる。ある日突然、儲けが出るわけではない。世の中の変化が著しい時代だからこそ、模索しながら投資が必要だ。将来のメシの種は確保しておかないと、事業を継続することが不可能になってしまう。
社長は今日、明日だけではなく、5年、10年といった中長期的なスパンで戦略的に事業計画を練り、お金と時間をかけて、実行していかなければならない。利益を、出すだけが、経営ではない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
投資は、まず本業にすべし。
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