■第228段 どこまでも人間をつくれ1
(テーマ 己を鍛える) 平成18年6月5日
●「天風哲学」とは…
私が好きで何冊も読んでいるのが、中村天風の本である。中村天風について簡単に紹介しておくと、軍事探偵として日露戦争で活躍後、結核にかかる。救いを求めて欧米を巡ったあとに、ヒマラヤでヨガの修行へ。快復して帰国、銀行や会社の経営を行うが、すべての地位、財産を放棄。その後、体験に裏打ちされた理論を「天風哲学」として確立、実践した。東郷平八郎、原敬、松下幸之助、京セラの稲盛名誉会長も心服者として有名である。
『君に成功を贈る』(中村天風)の巻末に「天風成功金言・至言100選」がついていて、そのなかに「どこまでも人間をつくれ。それから後が経営であり、あるいはまた事業である」がある。社長業は、まさにこの言葉どおりだ。最近、流行りの言葉でいえば、「人間力」を磨いていくことである。
●優秀な従業員を採用し、教えるためには
まず、社長ひとりで組織はできない。優秀な従業員を採用するためには、社長が日々切磋琢磨して、器を大きくすることだ。
次に、従業員教育である。日ごろお客さんと接している従業員が、どういう志で仕事をするか――。彼らをきちんと教育しなければ、良いサービス・商品は提供できない。会社を動かしているのは、実務をしたり、お客様を出迎えたり、電話を受けたりする従業員である。彼らに良い仕事をしてもらえるように、社長は経営幹部、中間管理職を育てていく必要がある。
従業員は教育するのではなく、実体験で教える。いくら仕事の本を読んでも、経験がなければ理解できない。「仕事が楽しい」と思うためには、体験をさせるしかない。そのために、良い仕事を与え、環境を整える。良い仕事とは、従業員の能力を見極めた仕事を与えるということ。早熟型、晩熟型など一人ひとり異なり、一人前になったあとに見えることもある。
環境を整えるとは、就業規則を整える、週休2日制にする、ゴールデンウィークや年末年始の連続休日の付与、マニュアルの整備など。飲みに連れていく、接待を受けたり、させたりすることで、社会人としての経験を積ませることも大切だ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
自分の人生を建設せんとする意気込みが、やがて世界中の人間の人生を建設することになる。(中村天風)
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