■第248段 基本に忠実な商号や屋号は得が多い
(テーマ 万難を排して起業する) 平成18年10月23日
●「守・破・離」で商号や屋号を見ると…
会計事務所は、税務会計事務所、公認会計士事務所などを入れるのが一般的である。このほか、八百屋ならば山田青果店、不動産取引ならばエース不動産、運送はエース運送といったように職業名やサービス名を入れる商号や屋号は少なくない。
話は飛ぶが、茶道など芸道では「守・破・離(しゅ・は・り)」という言葉がよく使われる。守は基本、破は応用、離は独自性という段階があることを伝えており、会社経営にも当てはめることができる。
「タウンページ」で「不動産取引」を見ると、何の商売かわからない商号や屋号も並んでいる。これを「守・破・離」で置き換えてみると、基本の「守」はエース不動産であり、応用である「破」はエースハウジングやエースホーム、独自性である「離」はエース・コーポレーションと分類できる
●広告になる社名、ならない社名
「○×不動産」は固有の伝える力をもっている。その力を使わないと、苦労が倍化する。たとえば、名刺交換をしたとき、エース・コーポレーションでは何の会社か不明だ。説明しなければならないうえ、相手が理解するまでの時間をロスする。説明を省くためには、名刺に「不動産の活用・売買・仲介」といったコピーや「オフィスの最新情報はネットで」と書いたURLを入れるなど、工夫が必要だ。
エース不動産であれば、こうした工夫をしなくても、すぐに理解してもらえる。そして、説明に要する時間を「この人は信頼できそう」「頼りになりそう」と感じてもらえるような話をすることができる。第一印象が良ければ、「感じが良い人だったから、事務所を移転するときには相談しようかな」という気にもなる。数年後にその気になって、ホームページを見たときに、きちんとした業務内容の記載があり、更新し続けていれば仕事につながる可能性が高い。
加えて、オフィスビルの突き出し看板は通常、商号や屋号しか入れられない。突き出し看板を見て、飛び込みのお客さんが訪れやすいのは、「エース・コーポレーション」よりも、「エース不動産」だ。訪ねてくるお客さんだけではなく、社名が広告になったほうが費用対効果は高いというわけだ。
広告にならない看板は、街中にあふれている。格好悪くても、基本に忠実なほうが余計な手間が省け、得することは多い。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
自然体が、一番。
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|