■第263段 会社には寿命がない
(テーマ 大局から経営を考える) 平成19年2月5日
●人間と法人の違い
「会社」とは多数の人間が集まって団体として活動する場であり、私たち人間のように「法人」として権利と義務を定められている。法律上の人格のことを「法人格」と呼ぶ。それでは人間と法人のもっとも大きな違いは何だろうか?
人間には寿命があるのに対し、法人には寿命がないということだ。会社が一度保有した財産は、存続している限り、半永続的に使うことができる。資産には、不動産や有価証券など「目に見える資産」と、ブランドや特許、営業権、組織的対応力など「目に見えない資産」の2つがある。
●半永続的な会社、一代で終わる会社
世界最古の株式会社は1600年設立の東インド会社であり、株式会社という制度は資金を調達しやすくするためにつくられた。資金調達に加えて、株主がお金を出して、優秀な経営者に任せるという「経営と所有の分離」により、半永続的に存続できるという特徴もある。
明治維新後に誕生した三菱商事や三井物産は、戦後の財閥解体により解散。その後、三菱商事は1950年、三井物産は1947年に再出発して、現在まで日本有数の企業として存続している。
一方、中小企業ではどうだろう。基本的に中小企業は「株主=経営者」である。一致しているため、社長の年齢とともに、会社も年をとっていく。現在、戦後の高度成長期に創業した中小企業が軒並み、事業継承という大きな問題を抱えている。なかでも深刻なのが、日本を支える自動車、情報家電、医療などの競争力を支えている「めっき、鋳造、金型」などの製造業者。社会的な意義のある会社でも、後継者がいないため、廃業せざるをえない状況だ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
会社は、社長と共に、歳をとる。
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