■第280段 商品開発と売り方はセットで考える
(テーマ 優れた商品をつくる) 平成19年6月4日
●具体的な用途を提案できないと、商品にならない。
「2種類の匂い付きのシールを開発しました。匂いはヒノキとラベンダーで、シールの色はベージュと紫。どのように売ったらいいですか?」 シール印刷会社から、このように相談された。直径2センチの円形のシールだけ見せられても、何に使っていいのかがわからない。
私は「緘」と印刷をして、封緘用のシールにすればいいと提案。私の事務所では、ノリやセロテープを貼る代わりに、そのシールを貼って封書を出して、手間を省いている。さらに封書を受け取った相手が匂いを気づいてくれれば、「おしゃれだな」という印象を持つ。
売れる商品にするには、ユーザーがすぐに理解して、すぐに使えるようにすること。ユーザーに対しての提案が必要であり、日常使えるレベルに落とし込むことが大切だ。提案ができなければ、商品にならない。
●優れた商品は、気づきと知恵の結晶
商品を見て、説明しなくても用途がわかるものが優れた商品だ。オフィス用品の大ヒット商品に、米国3Mの「ポストイット」がある。ポストイットは説明しなくてもすぐわかり、一度使ったら手放させない。日本語で「付箋」という言葉があるように、昔から本や書類の目印や用件などを書く小さな用紙は使われていた。
「ポストイット」は小さな用紙に、接着力が弱く、貼り付けたり、はがしたりできる接着剤をつけたところに特徴がある。3Mでは使いものにならない接着剤の特徴を活かして商品開発をすることによって、大成功させた(デザイン用の接着剤としても販売されている)。
優れた商品は、発想から生まれている。気づきと知恵の結晶だ。機能は当たり前であり、どのように機能を組み合わせるか。そして説明不要な商品に昇華していくこと。説明しなければならないものは、優れた商品ではない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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