■第300段 リスクとリターンのバランスをとる
(テーマ 大局から経営を考える) 平成19年10月22日
●業績拡大と社会的責任
投資でも事業でも同じく、リスクをとらなければ、リターンは得られない。経営者は年齢とともに守備範囲が広くなって、臆病になりやすく、若いときにはリスクが見えない分、どんどん進めるが、危うい。いまの時代は、リスクとリターンのバランスをうまくとることが大切だ。
高度経済成長時代は、リスクとリターンの関係は単純だった。大きな危険を冒せば、大きな利益が得られ、それなりに頑張れば、それなりに食えた。大企業に勤めていれば安泰、老後も安心だった。現在は、競争が激しいうえ、法令順守、人権配慮、環境保護など無視できない。企業の社会的責任を果たさないで、大きな危険を冒すことは、企業犯罪、不祥事につながる。
●企業は私的存在ではなく、社会的存在
社会的な存在である企業は、従業員、株主、取引先、仕入先、銀行など、それぞれ必要だ。仕事がなくなると困るし、従業員がいなくなっても、仕入先がなくなっても、銀行が倒産しても困る。想定できるリスクについて体制を整えておく必要がある。ただし、あまりリスクヘッジすると、儲からなくなるため、バランスをとりながら、業績を上げ、社会的責任を果たすことが望ましい。
最大のリスクヘッジは人の見極めだ。トラブルの大半は、人が起こしている。悪い従業員を採用したら、社内外のトラブルメーカーとなる。善人が必ずしも善人らしい容貌をしているとは限られないし、悪人が必ずしも悪人らしい容貌をしているとは限らないから、人の見極めはもっとも難しい。基本は従業員、取引先、仕入先など、できるだけ信頼できる人とつき合うことだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
善人と付き合えば、善人になる。悪人と付き合えば、悪人になる。
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