■第311段 儲かる会社22 儲かる会社の社長は偉ぶらない
(シリーズ 儲かる会社、儲からない会社) 平成20年1月7
●超一流の人は「田舎のおっさん」
『現代の覚者たち』(致知出版社)という本の中に、京大元総長の平澤興氏と哲学者の森信三氏の対談がある。平澤氏が言っているのがこれである。
「ぼくらは随分、学長なんかをやった関係で、国際的な偉い人に会ったが、本当に一流の人というのは田舎のおっさんみたいですな。どこか足らぬところがある。それが魅力あり、風格ですね。(中略)私は人間に一番尊いのはナマの純情さであり、濁りのない単純さであって人間にとって、これほど尊いものはなかろうと思うのです。これはどの方面でも超一流の人にはあるようです」
●純情さや単純さを出せるか
ここでアメリカの心理学者、アブラハム・マズローが唱えた「マズローの欲求段階説」について触れてみよう。人間の欲求を5段階に分けており、段階的に上の階層に移行するといわれている。1.生理的欲求(食事、睡眠など)→2.安全の欲求→3.親和・所属の欲求(友情や愛情、集団への帰属)→4.自我の欲求(認められたい、尊敬されたい)→5.自己実現の欲求の順となる。
一流の人が偉ぶらないのは、ピラミットのトップにある「5.自己実現の欲求」に達しているからだ。自分の方向性や力がはっきりしており、それを常に掘り下げ、人のために尽くす――。このような超一流の人には、私利私欲がない分、純情さや単純さが表れ、田舎のおっさんになるということだろう。
地位や権限、肩書き、名声や栄光、金儲けなどの「4.自我の欲求」を求めていたら、いつまでも満足することができない。傲慢になり、心の安らぎや人に恵まれた人生を送ることができなくなる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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