■第370段　悪いイメージがついたブランドの復活は困難
　（テーマ　優れた商品をつくる）　平成２１年２月２３日

●従業員のメンタリティが低下

　ブランドで怖いのは、一度ついたイメージは戻らないということだ。ひとつが失敗すると、戻すのに何倍の時間がかかる。もっとも怖いのは、一回ついたブランドが違う方向にいくことだ。2008年５月に廃業した船場吉兆がこの代表例といっていいだろう。

　料理人に「食べ残しを再利用しなさい」といったら、従業員のメンタリティを維持できない。一流の料理をつくりたくて入社したのに、やっていることが三流だったら、辞めるしかない。

●経営者の真心がブランドをつくり出す

　雪印乳業も2000年の雪印集団食中毒事件、2002年の雪印牛肉偽装事件により、グループの解体、再編。牛乳は雪印という名前では維持できなくなり、メグミルクとブランドを変えるしかなかった。

　いったんブランドが落ちると、従業員もついてこない。優秀な従業員ほど退職していく可能性がある。経営者は心をこめて一生懸命ブランディングをする必要がある。自然には、できない。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

（一言）

　自然なものは、自然にはできない。

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