■第425段 会社は、人の集合体である
(テーマ 仕事の理論を身につける) 平成22年12月6日
●人のよい部分と悪い部分が増幅される
会社というものを「企業」だからしっかりしているという感覚で捉えるのは間違いである。会社は人が集まって組織化したものだから、いろいろな問題が起きてくる。経営上、何がいちばん厄介な問題かというと、人の持っている理性的なよい部分と動物的な悪い部分の両面を兼ね備え、かつ、増幅された活動体が会社である、ということだ。
たとえば、世の中に貢献しようという、よい部分も組織なら増幅される。地球に対する環境保全の一環として植林しようとしたとき、個人レベルでやるには限界があるが、会社をあげて取り組めば大きな社会貢献ができる可能性がある。
反面、上司に言われて不本意ながら客を騙して物を売りつけるといった悪事や、マルチ商法のように会社というフレームワークを使って詐欺を働き、お金を収奪するという犯罪行為を働くこともある。金儲けのために反社会的勢力と結びつくこともありうる。法令遵守や環境保護などを無視して社会的責任を果たさなければ、会社は衰退の一途をたどる。
●会社は、神にもなれば社会悪にもなる
会社だからきちんとしたことしかやらない、のではなく、会社になった場合には悪い部分も増幅されてしまうということが重要なポイントである。個人が行う悪事には限りがあっても、組織全体で悪いことをし始めると社会に甚大な悪影響を及ぼしかねない。人間の負の部分を増幅させ、金儲けに走って、公害を作りだしたり、健康を無視して薬害をばらまいたりすれば、会社は潰れることになる。
会社というものは社会的な影響が大きく、崇高な神にもなれれば凄まじい社会悪にもなる背反した存在であることを、経営者は認識していなければならない。会社として強大な力を持ったとしても、お金のためになんでもありの金儲け至上主義の誘惑に打ち勝ち、社会貢献活動をしてこそ、会社の存在意義がある。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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