■第441段 創業者と後継者に求められる資質
(テーマ 大局から経営を考える) 平成23年8月1日
●創業者はユニークでなければならない
社長は当然、社会常識を理解し、きちんと踏まえていなければならないが、創業社長にいちばん大切な資質は「ユニーク」であるということだ。変わっている、変態・変人ということではなく、固有である、独自性があることを指す。ユニークな部分が増幅されれば、それは付加価値となり、社会的存在意義が増し、お金も稼げる。ユニークな部分がなければ、社長であるべきではない。
もともとパーフェクトな人間はいないが、日々、研鑽を重ねることにより、己を高めていかなければならない。完璧を目指せば、さらに大きな社会貢献ができるいい会社になる。「ユニークさを磨いていく」「社会常識を身につける」というふたつのカテゴリのどちらも大切で、それを怠っては会社として生き残っていけない。つまり、増幅されるべきよい部分は社長のユニークさで、悪い部分は常識を守らない部分ということだ。
●後継者に必要なのは誠実さである
一方、後継者に求められる資質や必要なスキルは、創業者とは異なる。いちばん大事なのは誠実であり、素直であること。ユニークであるということは2番目になる。誠実さがあれば、人が作り上げたものを継続できる。さまざまな業務で信頼関係を築き、2代目、3代目と引き継がれている良質の顧客を託すわけだから、そこがいちばんのポイントになるのはいうまでもない。
伝統のある会社になればなるほど、誠実さが尊ばれることになる。誠実さに比例して既存顧客からの信頼度が高く、新規顧客の紹介を受けるため、社内の誰が誠実かはすぐにわかる。年上から目をかけられ、年下からは慕われるような、周りが認める人材が後継者になるから、争いにはならない。ただ、誠実さとともにユニークさも持ちあわせていないと、以前からの顧客を失い、会社を継続できなくなる。そのバランスが難しい。
社長として成功している社外の人材をスカウトする場合もあるだろう。社長として大成している人は基本的にきわめて頭がよく、理解力が早いため、たとえコンセプトが違っても、組織的な特性を的確に捉えてマネジメントしていくことができる。しかし、実際の仕事ぶりを長期間観察していなければ、誠実かどうかは見極められない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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