■第457段 新しい仕入先・外注先を開拓する
(テーマ 利は仕入れにあり) 平成24年4月2日
●営業的にはまず、得意先を分散化&小口化
売り先は代替できるが、仕入先は代替できない。仕入先がしっかりと確保できていないと、仕入先の不当な値上げ要求にこたえていかなければならないというおかしなことにもなる。お互いに独占状態だと関係が濃くなり、利益を享受できるといういい面もあるが、リスクも高まり、そのバランスが難しい。
得意先・仕入先の分散化と小口化は、長期的な観点で平時にやらなければ意味がない。震災などのイレギュラーな事態が発生してから対応するのでは当然コストも高くなるし、人材も割けない。どれだけしっかりしたシミュレーションと企業理念をもって事前にやれるかが試される。平時の備えがいかに大切かということだ。
また、売り先同様、仕入先にも定期的に訪問して、社長、担当取締役、部長、課長等と会い、人柄を確かめることが大切だ。売り先には行くのに仕入先をないがしろにするという会社はかなり多いが、そういう態度はもってのほかだ。売り先は多数の人や企業だから取引が1回で終わることもあるのに対し、仕入先とは普通、長く継続的なつきあいが続いていく。
●品質アップしながらコストダウンできる道を模索する
どうしても売値を下げなければならない場合でも、品質は絶対である。値段を下げるからと品質を落としては価格でしか勝負できなくなる。品質に妥協がなければ、不況下でも強みを発揮できる。
品質アップとコストダウンは両建てで進めるのが非常に重要なのだ。品質アップをメインと捉え、それに合わせてコストダウンをやっていく、というやり方が望ましい。どうやったら、品質をアップしながら、コストダウンできるのか。
原材料費や仕入値の価格を下げるだけが能ではない。質が高くて安い材料を求め、妥協せずに世界中を探す。常に新たな仕入先・外注先を開拓していかなければならないが、その対象は当然のことながら、国内だけではない。
また、組織や配送、業務プロセスの効率化、適正な仕入れの見直しなど、内部の無駄なコストも削減していくべきだろう。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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