■第458段 見込みのある仕入先を育てる
(テーマ 利は仕入れにあり) 平成24年4月16日
●仕事にこだわりがない人は転落していく
見込みのある仕入先を育てることも重要だ。見込みのある人は若く、資本(ヒト・モノ・カネ)がないために、援助が必要な場合もある。私も昔は、税理士に顧問先を紹介したり、率先的に仕事を紹介したりしていたが、その後のおつきあいに発展したケースは残念ながら100人中ふたりくらいである。
なぜなら、独立した当初や会社規模が小さいときには、ハングリー精神でがんばれるが、ある程度成功すると、銀座で豪遊したり、仕事が手抜きになったりして、わがままというか地が出てくるからだ。それを乗り越えられる人とでないとつきあいが継続しないが、意外と少ない。
仕事への純粋なこだわりがなく、金のために働くパターンの人が圧倒的に多いことには驚く。そういう人は、金を儲けたらモチベーションがなくなってしまう。あるいは、月々何十万円も何百万円も稼げるようになり、食うに困らない状態になると、誰の言うこともきかなくなる。その瞬間に、いいサービスを提供できる可能性がなくなる。
●「組織力」を発揮する醍醐味
私の事務所のような中堅と個人事務所とでは、組織としてできることが全然違う。ひとりで経営する事務所では安定的なサービスの提供もありえないし、仕事の速度もまるっきり異なる。最終納期前などの超多忙時に一致団結してパワーを結集させ、上からも横からも規模の力を集積できる。そのパワーがまるで違うのだ。組織であるとは、そういうことだ。それが「組織力」だから、その魅力が出せないのであれば、もともと組織である意味もない。
けれども、専門家に限らず、新規で開業している社長など、経営者として器が小さいためか、そこを理解できない人が多い。
社外ネットワークのみを駆使して業務を遂行しようとしても無理がある。たとえば会社の従業員全員が「総パートタイマー」として業務に当たることさえ成り立たないのに、ネットワークオンリーの「総ネットワーク」などという形態はありえない。コアの部分が絶対に必要になる。
パフォーマンスをあげたり、コストを下げたり、利益を出しやすくしたりするために、パートタイマーやネットワークはあるが、仕切りはコアの部分である。ノウハウを外に求めることはできないから、内製化していかなければならない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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