■第468段 コンピュータとの正しいつきあい方
(テーマ パソコンで情報活用する) 平成24年9月17日
●コンピュータは壊れるものという前提をもつ
コンピュータとは、いつか必ず壊れるものだという前提でつきあわなくてはいけない。
Gメールなどは頻繁に消えてしまったりするが、フリーソフトを商売で使うこと自体がナンセンスなのだから、最初から過大な期待をしてはいけない。エクセルやワードなどのソフトはいきなりフリーズするし、OS(オペレーティングシステム)が不調な時もあれば、プログラムレベルで不具合が生じることもある。ウイルス感染でシステムがダウン、という可能性もある。
最悪、ハードディスクがクラッシュし、ある日突然、ウインドウズが立ちあがらないといった事態も起こりうる。何の予兆もなく立ち上がらなくなるときのために、定期的にデータを吐き出さなくてはならない。ダウンしたパソコンをばらして、ハードディスクを移動して立ち上がらせることもできなくはないが、丸1日はかかってしまうだろう。
●システムは小規模で構築し、保険をかける
プログラムが原因でコンピュータの調子が悪くなるケースばかりでなく、たとえば火事などの物理的な障害でハードウエアが丸ごと壊れることもある。
相手はコンピュータだから、人為的ミスや天災に常に真摯に備えておかないといけない。レンタルサーバー業者を基幹システムとして使う企業は特に注意が必要だ。外部に出すにしても、いつでも自社で復活できるような状態で出し、それを確認できなければならない。
バックアップコストをきちんと織り込みながら、リスクを想定して慎重にコンピュータ環境を構築していく。環境を単純に二重化しようとすると、コストが倍になる。だから、最初からあまり高度で大規模なものを無計画に作るのは避けたほうがいいだろう。
いちばんいいのは、壊れることを前提に、自社サーバーにプラスして、もう1個サーバーをたてることだ。自社にたてるのが無理なら、保険と思って外部のレンタルサーバー業者2社に依頼する。サービス価格が高額なブランド企業1社に依頼するよりも、安い価格設定の2社を選ぶ方が合理的だ。野村総研やIIJなどのデータセンターなら事故が起こらないかというと、人為的なミスはどこでも起こりうるものである。
費用対効果を考慮すると、月額1000円台のサービスなら依頼するが、1万円なら頼まないことになるだろう。月々1000円台という低価格サービスには過剰な期待をしないスタンスでいるべきだが、支払う価値は十分にある。そして、業者でもバックアップをとるが、自分でもデータおよび環境のバックアップを常に取っておく。どんなに手間がかかっても、バックアップをやらなければいけない時代になっているのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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