■第495段　世の中の進化に対応するには
　（テーマ　パソコンで情報活用する）　平成２５年１１月４日

●自分は取り残されている？

　パソコンや携帯が想像を超えたスピードで進化しているなかで、たとえば我々の業界でいうならば、ホームページのＵＲＬもメールアドレスも記載されていない名刺を配る税理士の先生がいる。まるで世の中の進化に対応していない。

　いまどき、「旅先だからメールをチェックできない」と堂々と言われると、メールを携帯電話に転送する設定になっていないのかと疑問に思う。新しい知識や情報を得ていない当の本人は、おめでたいことにまるで気づいていないのかもしれないが、周りから見たら完全に乗り遅れている。スピードが重んじられる現代では当然、その先生は切り捨てられる運命にある。

　フェイスブックやツイッターなどの新しいツールを、次から次へと使いこなさなくてはいけない時代になっている。試行錯誤しつつ、どのようにビジネス利用すれば効果的かを学ばなくてはいけない。若い人に任せっぱなしにしようとせず、自分でちゃんと理解しているかいないか、それがビジネスに多大な影響を及ぼす。

●年寄り感覚を捨て、時代についていく

「新しいことを学ぶのはもういやだ」と思うのは、はっきり言って年寄りの感覚である。「今さら面倒くさいことをやりたくない」という年寄りの感性になってしまったら、そこで成長は完全に止まってしまう。年寄り感覚になった時点で、商売をやめたほうがいい。逆に、新しいことを学ぶのが楽しくて嬉々としている人は、いくら年を取っていようが大丈夫だ。

　商売をして金を稼ごうという以上、感覚が世間と乖離したら成功は難しい。時代とともに、人々の考え方や価値観も変わっていくので、その激流に身を置いて、面白がれるくらいの感性であるべきだろう。

　ブルーレイやアイパッド、アンドロイドにスマホ――。日本中のほとんどの人が使っているツールになってしまったら、もう横文字は苦手と尻込みしている場合ではない。すぐにビジネスに導入するわけではないにしても、せめて知識として知っていなければならない。
日本経済のみならず、商売に関すること、商売道具に関するモノには、なんにでも新鮮な興味を持つといい。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

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