■第507段 人事のミスマッチをいかに打破するか
(シリーズ 人事を学する) 平成26年5月5日
●人事部は重要な存在
誰を人事部に配置するかは、会社にとって非常に重要な課題である。それを決めるのは社長だが、本質を見抜ける人を人事に据えないと、会社はおかしくなる。銀行では人事の力がそうとう強く、そこが崩れたらすべて終わりである。
人事は、クリエイティビティがあるか、人をまとめられるか、組織の力を引き出せるかという観点で行われていく。女性でも総合職なら転勤がある。本人にとってどうかということも考慮されながら、本人とも話し合いながら決めていく。
女性が家庭を持たずに仕事に邁進すると、管理職になるまでにそれなりの苦労があり、やがて限界が来る。家族がいないということは、人間としてのあるべき正しい姿、社会的な形が欠落するので、バランスがよくないのだ。
男性弁護士の多くは司法修習中に早々と結婚するというが、それはある意味、正しい。考えすぎると結婚の機会を逸してしまうからだ。そして結婚後は仕事に集中する。
仕事ができて頭もいい女子が社会的に成功すると、ハードルが高くなる。頭がよくても自分をバカに見せられる女性であればいいが、それでも対等に会話ができない男性とは結婚しにくいだろう。
●需要と供給のギャップ
会社は将来の幹部に期待し、死ぬか生きるかで真剣に探しているが、自分中心に物事を考える人ばかりが溢れている。管理職になりたい人はいても、ならせたい人がいない。給料を上げて欲しいと願う人はいても、会社にとっては上げたい人がいない。ミスマッチの現状だ。
いい人は必ず引き上げられ、ダメな人は落とされる。必然として結果がついてくる。しかし、昇進や昇給を願う側とパフォーマンスを求める側の目指している評価の方向性が違い、軸がずれている。会社が求めている像を希望者に説明しても、観点や資質が違うから、うまく噛みあわない。
自分の人生を豊かにするために、給料を上げるために、偉くなるために、どう考えればいいか。いまは偉くなるためにトイレ掃除をする人などいない時代だ。人より10分早く出社して社員の机を拭くことなどもありえない。掃除しろと命じられて初めて、イヤイヤながらやる世界だ。
日本国のためにも全体的にレベルを上げるべきなのに、レベルが低い状態だということにすらみんなが気づいていない。困った時代になったものだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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