■第508段 尊敬できる存在を目指す
(シリーズ 人事を学する) 平成26年5月19日
●企業にはマインドが必要
これまでの社会人生活で、上司として尊敬できる人が何人いたか、考えてみてほしい。思い当たるのは、「この人がなぜ、この役職?」という人ばかりではないだろうか。ポジションがあるからなりました、という人たちは、いったん手中にしたそのポジションにしがみつき、決して離さない。
会社としては社員教育により、ポストにふさわしい人材を育成しようとしているが、価値観まで変えさせるのは大変なので、そう簡単には打破できない。
近頃、パナソニックの業績が崩れ、ガタガタになっているという。松下電器からパナソニックに変わったことで、松下幸之助の企業理念をある意味捨ててしまったことが原因だろう。松下幸之助はマインドを大事にしていたが、そこを捨てて横文字の文化になったら、会社の基盤が揺らいでしまった感がある。昔はそのマインドが好きで松下電器に入社していた人がたくさんいたはずである。
いまは稲盛和夫氏のフィロソフィに心酔する人が多い。稲盛イズムは優れた経営哲学だが、稲盛氏が日本の困難をすべて救えるわけではない。
●人事の采配に成功した自民党
自民党の安倍晋三総理大臣は当初の予想を超えて、非常にがんばっていると思う。しかし、いまやれることはすべてやってしまい、あとはもうどうなってもいいという、バブル状態だ。いうなれば、ジョーカー5枚のファイブカードで、反則以外の何物でもない。景気がよくなっていると国民に思わせ、日韓関係や経済も好転している。あらゆる国とつきあうのが日本のいちばんいいところだ。しかし、手法が常軌を逸しているため、近い将来に必ず限界が来る可能性がある。
安倍総理は麻生太郎財務大臣の使い方もうまく、まだ大きな人事問題を起こしていない。あるいは、水面下で多少の問題が起きているとしても、民主党に対するマスコミの最低評価を味方につけ、うまくやっている。
プロレス用語で言うと、「チョーク」の反則技、禁じ手を連発しているとはいえ、安倍総理は強気を前面に出し、見事に立ち回っている。無茶ではあるが、方向性もあっている。安倍内閣のいちばんの懸念材料は、総理が健康を害していつ倒れるかということに尽きる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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