■第546段 価値観を整える
(シリーズ 仕事を楽しむ) 平成28年1月18日
●楽しくなければ仕事は続かない
人は楽しいことしかできないし、続かない。仕事にも同じことが言える。楽しくなければ、一生を貫いて長く仕事を続けることは難しい。
仕事をしていれば、上司からうるさく叱られたり、残業で約束をキャンセルしなければならなかったり、拘束時間が長くて疲労が溜まったり、資格や昇任試験のためのハードな勉強に追われたり、楽しいどころか苦労が多いと思う人もいるだろう。
上司から叱られたときに、どう受けとめるかは人によって異なる。自分が悪いと思う人もいるし、上司の性格が悪いと考える人もいる。なかには、パワーハラスメントだと憤る人もいるだろう。また、偶然しくじっただけだと考えるか、必然で起きたことだと考えるかで、大きな差がつく。
つい、「自分は悪くない」と人のせいにしたくなるが、客観的に見て自分が正しくないと自覚できた場合には、きちんと反省し、その間違いをばねにして完璧な仕事を目指していけばいいのである。
●会計における「継続性の原則」
当たり前のようにしていたルーティンワークを上司に見咎められたとする。このとき、たまたま怒られたと考えるか、今まで続けていた仕事の大半が実はミスの連続なのに運よくクリアしていたと考えるか。これは、非常に重要なポイントだ。おそらく8〜9割の人が上司に向かって、「前からこういう風にやっていたのに、どこが悪いんですか」という典型的な答えを返すだろう。
会計の基本原則に「継続性の原則」というものがある。「真実性の原則」や「正規の簿記の原則」などに続く5番目の原則である。
「企業会計は、その処理の原則及び手続を毎期継続して適用し、みだりにこれを変更してはならない」というものだが、継続すべきは正しい処理だけであって、間違ったものには当然、継続性がない。「昔からやっている」「今までもそうだった」ことには何の意味もなく、誤りに気づいた時点で正していかなければならない。
指摘されたときは、「ずっとこれで通っていたのに」と面白くないと思うかもしれないが、過去は関係ない。気づきを得て、「もっと楽しく仕事をしていくために、どう工夫すればいいか」と発想できるかどうか。現状に甘んじることなく、さらに上を目指して勉強しなくてはいけないと考えれば、仕事にやりがいが生まれてくる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|