■第571段 社内で信頼関係を築くには
(シリーズ 従業員をうまく仕切る) 平成29年2月6日
●魅力的な懇親の場をつくる
私の事務所では、2か月に1度くらいの頻度でコンスタントに社内イベントを企画し、ここ1〜2年は安定的に開催している。1月に新年会、3月に確定申告の打ち上げ、4月にお花見、6月に研修会と飲み会、8月に暑気払い、10月か11月に社員旅行、12月に忘年会といった具合だ。毎年これがベースとなり、新入社員の歓迎会や税理士試験合格祝い、送別会などがプラスされる。
どのイベントにも従業員みんなが参加できるよう、懇親の場づくりに気を配り、早めに段取りをする。参加者同士がきちんと向き合い、思いを本音で語り、真剣な議論を楽しめるように工夫しているつもりだ。そのかいがあって、私の会社は風通しがよく、従業員は飲み会以外の日常業務のときも緊張することがなく、リラックスしている。
社員旅行は、日程が合わない人以外、ほぼ全員参加である。コミュニケーションを図って仲よく過ごし、信頼関係を築く場なので、できるだけ多くの従業員に参加してもらえるように、毎年趣向を凝らす。行ってただ見るだけの月並みな企画では飽きられてしまうので、瑞牆山登山などの凝りに凝った手作り体験型企画を練り、綿密な準備をする。昨年は、妙高高原にキノコ狩りに出かけた。
●飲んで性格を見極める
社内の飲み会では、従業員が千円くらいの会費を払うときもある。それでも、食事がおいしく楽しければ参加したいと、よほどの事情がない限り、参加率が高い。
飲み会の際には、仕事の情報を引き出すことはない。大勢がいる飲み会で話せる内容など、たかが知れているからだ。仕事を従業員にスムーズにお願いできる体制をとるために、一緒に楽しい雰囲気を味わい、仲よくなることが大切なのである。
知り合いに、つい最近、定年を迎えるまで、営業担当役員として、飲まない日はなかったという営業マンがいる。毎日飲めるくらいの客数があり、相当な金額を費やしていたが、会社がメリットを見いだしていたからこそ、やり続けられたわけだ。まさに命懸けで飲み会に臨んできたといえるだろう。普通なら身体を壊しかねないところ、課長・部長・社長と、いろいろなクラスの役職の人を相手に、かなりの努力を重ねていたはずである。
お酒を飲むと本性が出るので、性格の見極めができる。相手への信頼度が高まれば親近感が増し、出せる情報が変わる。逆に、たとえば、テーマが金儲けの自慢話に終始する場合などは、つきあうことに意味があるのかと疑問になる。実りのある話をして時間を共有し、互いに楽しむべきである。次元が低いと、長期的なビジネスパートナーになるのは難しい。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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