■第572段 高いレベルの楽しみを知る
(シリーズ 従業員をうまく仕切る) 平成29年2月20日
●知識をつまみに飲む
我々会計士や税理士にとって、ディスカッションは仕事上、当たり前のことだ。この考え方はあっている、これは間違っている、捉え方や事実関係が違う、黒か白か、○か△か、突っ込みが足りているかなど、普段から会話が多い。ただ、積極的にコミュニケーションをとれる人はいいが、能力がなければ質問すらできない。指示を待つだけの人もいる。
昼間はまるでコミュニケーションをとれないが、夜の飲み会ならとれるというパターンは、はっきりいっていただけない。逆の方がまだ好ましい。世のなかには酒好きな人が多い。仕事はいい加減だが、飲み会は大好き、飲み会のために仕事をするという姿勢では困る。
知識を酒のつまみにして楽しめれば最高だ。落語など、その典型だと思うが、ニッチな話にはおもしろいところがたくさんある。限られた時間のなかで、学んだことをより深く掘り下げ、お互いにプロとして共有して話せれば、密度の高い議論ができる。ある程度、つきつめると見えるものがある。そのレベルにより、会話をさらに充実したものにできる。
知的な会話のどこが楽しいのかわからないレベルだと仕事にならない。そこを理解させ、高いレベルに引き上げようと語りかけたり、気合を入れたり、一生懸命やっているが、なかなか難しい。
●率先して能力を高める
人間は感情の動物だから好みというものがある。ぎりぎりの状態で仕事をしていると、仲のいい相手が当然、質的時間的に優先順位が高くなり、仕上がりもいい。仲が悪いと後回しにされ、どうでもいい仕上がりになる。もっとひどい場合には納期に間に合わない。相手を見極め、相思相愛になると価値の高いものが生まれる。
サラリーマンの場合はえり好みはできず、多少いやでもつきあっていくしかない。しかし、長期的に考えれば、配置転換や部署移動、上司の異動や自分の退社など、可変要素が多々あり、ずっとFIXしているわけではない。
自分に力があれば上に行くし、なければ下がっていくか横ばいだ。能力が高まれば給料も当然上がっていく。しかし、文句をいうばかりで結果を出さず、がんばらない人が多すぎる。たとえば、会社が資格制度をつくるとする。資格を取れば、時給や給料が1,000円や1万円上がるとしても、チャレンジもしない。英語検定などもある程度の点数をとれば、多くの会社で資格手当がつく。海外旅行で役に立つ、趣味と実益を兼ねた資格なのに、スキルを維持して毎年受け続けないといけないせいか、トライしない。楽して稼ぐことばかりに腐心している。
会社は能力が高い人を求めている。自ら率先してインテリジェンスを磨いていけば道は開けていく。自分の腕が勝負だ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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