■第581段 ニュースを読み解く
(シリーズ 自分の物差しを持つ) 平成29年7月3日
●あるべき論で考える
時事問題は、メディアによってある一定の方向にハンドリングされて報じられていることもあるため、自分の視点を持って見極めていかないと、わけがわからないことになる。
例えば、いま迷走しているなと感じているのは、天皇陛下の生前退位の問題だ。どういった手法をとるにしろ認めるしかないのに、有識者5人中5人が反対したというが、その気がしれない。反対したら法案ができないかというと、そんなことはありえない。
未熟な人はどうやって自分の価値観を磨けばいいか。基本的には、あるべき論がある。世間が考えるどうあるべきかという論理と全体的に俯瞰する視点、この先どうなるかの長期的観点で判断していけばいい。各記事にはそれぞれのマスコミの思惑が絡むため、そのまま鵜呑みにできない。メディアに翻弄されないためには、本来あるべき自分の価値観をビシッと確立し、きちんと見極めていく必要がある。
●長期的観点で判断する
最近のニュースでいうと、アメリカ大統領選の行方は意外だった。トランプ氏がチョイスされたという考え方もあるが、クリントン氏がよっぽどひどいという考え方もある。ヒラリー氏の方が、最悪さが上だと露呈したわけだ。メディアは彼女を推していたが、実際は外から日本で見ている以上にヒラリー氏に人気がなかったということだろう。
トランプ氏はブレーンが優秀で選挙戦術に優れ、メディアの戦略を周知していた。ヒラリー氏が大統領になっても現状と変わらない。オバマ氏の路線がいやだという米国民の選択であり、トランプ氏がいいということではない。ソフトバンクグループの孫正義社長がトランプ次期米大統領に5兆円の投資と5万人の雇用を約束したというが、普通の感覚ではありえないことだ。
小池百合子東京都知事は手腕を発揮しているが、現状は民主党と役人の対立構図と似ている。結局、東京五輪も築地市場も変わらなかった。しかし、がんばっている姿勢は特筆すべきで、下手な問題を起こさなければ都政を永久に担えるだろう。ただ、メディアに同調して、石原慎太郎・元東京都知事をいまさら責めるのはよくない対応だと思う。
時事問題は、自分の価値観を持ち、将来どうなるのかなという観点で見ていかないといけない。物事はあるべき方向にしか行かない。水は高いところから低いところにしか流れないのだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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