■第606段 ブラック企業には社会的な存在意義がない
(シリーズ ブラック問題を考える) 平成30年7月16日
●最も大切なのは経営者の意識
「ブラック企業大賞」という企画が存在するくらい、ブラック企業が社会問題化している。労働者に対して極端な長時間労働やノルマを課し、過度の選別を行い、賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低いことが問題視されているのがブラック企業だ。その頂点を決める「ブラック企業大賞」は2012年に始まり、昨年12月に「第6回ブラック企業大賞2017」が株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西の引越社グループに決定した。
2016年の大賞は、鬼十則と呼ばれる社訓を持つ株式会社電通である。新入社員がパワハラや長時間労働などで精神的に追い込まれて過労自殺し、労災認定をされた。記者会見で「鬼十則に疑問を持ったことはあるのか」と問われた電通の石井直社長は、「この件があるまではない。外部の意見を聞いて、問題があったと認識した」と答えた。ブラック企業の自覚があるかは経営者の意識次第だ。石井社長は意識が希薄だったため、バッシングを受ける羽目になった。
●会社は人を幸せにするための道具
昔は長く働くことが当たり前で、生きがいにする職人もいた。「長時間労働しなければ稼げない」というのが経営者の本音で、電通事件は経営者の本質を暴露したといえるかもしれない。しかし、時代とともに感覚が変わってきている。時代に合わせていくのが経営というものだ。経営者はパラダイムチェンジして考え方を変えていかなければならない。
ブラック企業の一番の問題は社会的な存在意義がないことだ。従業員を馬車馬のように使い、過重労働を強いて、会社をお金を稼ぐための道具にしている。世の中や社会を豊かにするため、上場企業の多くは経営理念として社会貢献をうたっているが、ブラック企業は従業員に対して社会貢献していない。理念と行動が乖離した状態だ。
企業のステークホルダーの非常に重要なファクターである社員を幸せにするという方向に向いていなければ、会社は当然、衰退していく。人を幸せにするための道具が会社という組織であり、お金を稼ぐ道具ではない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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