■第612段 非常識なレベルは排除する
(シリーズ ブラック問題を考える) 平成30年11月5日
●仕事を断る勇気を持つ
来る仕事を断れない会社が意外に多い。仕事を選別し、お客さんとの仕切りもきちんとしていかないと、過重労働を生んでしまう。依頼内容を聞いてすぐに私が完全に断った仕事は、「打ち合わせを夜7時からスタートしてほしい」「打ち合わせは毎回、土曜か日曜にしてほしい」というものだ。「たまに夜も」「忙しいときだけ土日で申し訳ないけれど」という話ならわからなくもないが、最初から残業ベースの過重労働を前提とした仕事の発注の仕方である。こういうお客さんは一切拒否しないと、ブラック企業一直線になる。
リードタイムが2週間くらい必要な仕事を3日で納品して欲しいという無茶な注文もある。徹夜ベースでやれば可能かもしれないが、受けた段階で間違いなく「ブラック」だ。こういう芽を一つ一つ摘んでいかないと、ブラック問題は解消していかない。仕事をなんでも受注してしまう会社に必要なのは、断る勇気である。
●変な人を採用しない
飛び抜けて優秀な人を募集したとしても、そんな人材には滅多にお目にかかれない。逆に、世の中には変な人がいっぱいいるので、それなりの人を見極めることも極めて重要だ。能力的に劣って仕事ができない以前に、社会的常識が欠如した困った人が多すぎる。
電話で求人の応対をしたのに履歴書が送られてこなかったり、他社が決まったのかあるいは都合が悪くなったのか、何の連絡もないまま面接当日に来なかったりする人も多い。面接の時間に遅れるというレベルではない。
20代、30代、40代と、年代によってそれぞれ望む給与水準があり、それに従って求人し、応募がある。しかし、本人の能力と期待する給料にギャップがあるという事態も多々発生する。入社後、いくら教えても忘れてしまい、全く仕事ができない人もいる。
従業員がきちんということをきかなくても、従業員をちゃんと仕切れなくてもブラック問題が起き、お客さんのリクエストや無茶な要求をそのままきいてもブラック問題が発生してしまうのだから厄介だ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|