■第622段　スキルを身につける
　（シリーズ　ブラック問題を考える）　平成３１年４月１日

●スキルアップには膨大な時間がかかる

　スキルをしっかり身につけていくには長時間修行が絶対に必要だ。膨大な時間をかけて修行をしないと、スキルが身につかない。長時間労働は基本的に好ましくないが、スキルをつけるための長時間トレーニングは必須である。昔型の企業は長時間労働や飲み会のなかでも若手社員に教え、スキル的にアップグレードさせていたものだ。だが、若い頃は残業が当然という考え方はいまや時代遅れである。

　若いうちはできるだけ残業をせず、アフターファイブを有効に使うべきだ。資格を取る、勉強する、デートする、飲み会に行くなども、スキルを形成できる大切な行為だ。残業のなかに勉強の要素を含む職場もあるが、アフターファイブを有効活用して自分にしっかり付加価値をつけていくためには当然、ブラックな職場ではない方がいいという結論になる。

●アフターファイブを大切に

　「９時５時残業なしで稼いで、まっすぐ家に帰って晩酌しながら夜ご飯を食べ、ドラクエやって寝ます、それが楽しみです」という態度では、いつまでたってもスキルが上がらない。どこかの世界で一流になることを目指すなら、時間を費やしてスキルを習得する必要がある。
　レストランであれば、おいしい料理を作らなかったら栄えない。スキルをつけておいしいものや極上のサービスを提供できるようにしないといけない。仕事が終わった後に食べ歩きをしたり、研究を重ねたりして努力する必要がある。

　アフターファイブを残業に投入するのか、スキルアップなど有意義な時間に投入するのか。家でゴロゴロして、ひたすらゲームをするばかりで、毎日を無為に過ごせば、スキルは絶対身につかない。付加価値も出ないので給料も上がらず、仕事も枯れていく。
　ただ疲弊していくだけの日々に自ら線を引き、アフターファイブを大切にして、何かを始めよう。

　文責　山田　咲道　公認会計士・税理士
　中央区の税理士　エース会計事務所　会社設立できる公認会計士　東京都

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