■第629段 風評被害:日本ボクシング連盟編
(シリーズ 不祥事の危機管理) 令和元年7月15日
●組織の長が老害を撒き散らす愚
日本スポーツ振興センターからの助成金の不正利用などの金銭問題や、公式試合の判定などで不正が続いているとして、日本ボクシング連盟の山根明会長が2018年7月に不正告発を受けた事案は記憶に新しい。危機管理を超越した恐ろしい「老害」の事例で、収束したのはひとえに会長が辞任したからである。
本人の言い分には正しい部分もあるだろう。「俺が苦労してここまでした」という思いも理解できる。トップに君臨する自分に意見をするものもなく、辞めても食べていける状況にいる組織の長が、年をとって何でもありの勝手し放題、裸の王様になってしまっていたのだ。現状認識や判断力に大きな破綻をきたし、世間の常識と完全にずれてしまった勘違いモードである。しかし、若い頃は決してそうではなく、志高く努力を積み重ね、今の地位を築いたはずだ。
●潔く身を引かない弊害
しかし、助成金の個人的な流用などは使い込みともいえ、危機管理を超えた犯罪レベルだ。信用を作るにはものすごく時間がかかるが、崩すのはあっという間である。
反社会的勢力との交友の話が公になったのは致命的で、その時点で会長として完全にアウトだ。時代は反社会的勢力に敏感である。暗黒の組織と繋がっているという印象を人々に与えた上、試合の判定が不正となると、ダーティなイメージが定着してしまう。
問題が表面化したときに、会長がとるべき選択肢は何もなかった。告発された時点で、「すみません、やりました、辞めます」と潔く辞めればそれで終わりだった。反社会的勢力の話もいらない。なのに、妙にがんばってしまった。「歴史に生まれた、歴史の男」という強烈なフレーズも話題を呼び、マスコミが面白がって連日報道すれば、ボクシング協会に風評被害の波が押し寄せることになる。
副次的な影響として、ボクシング人口も観客も減っていく。「カリスマ山根」会長本人は辞めればよくても、残された選手たちはひどい迷惑を被ることになる。その影響について、まるで考えていない会長の責任は重い。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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