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■第646段 意識して努力を積み重ねてゆく
（シリーズ 仕事の順番） 令和２年４月２０日
●早めに人に頼むのが鉄則
人にものを頼むときは、できるだけ早めに頼むのが鉄則だ。以前、うちの事務所で、こんなことが起きた。
エース会計事務所には金庫があり、スタッフ１名と私が鍵を持っている。朝、「今日は１１時ぐらいに出かけるけど大丈夫か」と所員全員に尋ねると、「大丈夫です」とのことだった。１１時に出かけようとしたところ、「すみません、金庫を開けてください」と声をかけられた。鍵を持ったスタッフが休みで、金庫を開けてもらえなかったらしい。私の出がけに、まずいと気づいたようだが、私に言わせれば「いまさら？」である。
その時間まで金庫に入っているものを出さず、果たして業務に支障をきたさなかったのか。必要なことを思い浮かべ、想定してチェックし、朝一で見極めてお願いするのが筋だろう。この場合、「スタッフが来ていなくて、金庫を開けてもらわないと困る」とすぐに言うべきだ。出かけても「大丈夫です」などと安易に答えている場合ではない。
●段取りよく依頼できるのが管理職
仕事の順番を考えるうえで重要なポイントは、「他の人に頼むべき仕事を優先的にやる」ことだ。人に頼むための仕切りや段取りができることを管理職という。それができないなら、間違えても管理職を務めてはいけない。みんなが不幸になる。
管理職でなければ自分がブラックになるだけだが、管理職の段取り次第で他の人にも影響し、職場全体をブラックにしてしまう。しかし、人に頼む仕事を優先的にやるという行為は、一生懸命努力しないとできない。
半年ぐらい努力を積み重ねれば、３年ぐらいでめどがつくかもしれない。洗練されるレベルに到達するには１０年ぐらいはかかるだろう。要は意識して努力しているかどうかだ。理屈としてわかることと実際にやることは別ものである。きちんとやろうと思ったら、メールを頻繁にチェックしたり、事務所のメールボックスを頻繁に見たりする必要がある。やる気がない人はメールも見ないし、メールボックスも確認しない。さらにやる気がない人は、「見ました」で終わりだ。見ただけでは何の意味もない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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