■第655段 コンセンサスをとって新人育成
(シリーズ 取締役会とは) 令和2年9月7日
●新人にどう注意するか
エース会計事務所に新人が入ると、最初は先輩たちが基礎的なことを教えるので、私との接点は少ない。私としてはどこかで接点を持って、問題点があったら指導したいという気持ちがある。考え方や行動におかしいところを見つけたら当然、改善してもらいたい。
新人は大抵、仕事に対する考え方が甘いので、これまでと似たような問題を起こすことも予想がつく。そうなる前に、直してもらいたいことがあれば強く言わないといけない。
同じことを2回注意して直らなければ、3回目は「仕事に対する考え方を改善しなさい」と怒らなければならない局面になる。
役員会で「俺は怒りたくないから、誰々さん、怒って」と人事担当や上役に頼むと、「私は仲よくしたいし、怒りたくないので、所長が怒ってください」と譲り合いになる。結局、怒りたくないけど無理やり怒らなくてはいけない役を私が引き受けるパターンが多い。
●怒ることも行動計画のうち
大事なのは、問題を起こしたときに的確に怒ることだ。当然、役員会で事前に作戦を立てて分かち合う。いきなり怒ると、パワハラと思われかねない。怒ることも行動計画なのだ。損な役回りだが、予想通りの小さな事件が発生したときに、私が叱ることになる。
その怒ったという行為を、「いやいやながら怒っている」と幹部の人たちは理解してくれている。怒られた本人がシュンとしていたら、「所長から言われたのは、こういう意味だから、こうしなくちゃいけないよ」とフォローし、新人と信頼関係を築く。
事前の打ち合わせがなかったら、単に私が怒りっぽい悪者の社長になってしまう。これまでもずっと同じ思いで指導し、実践しているが、いままでは役員会がなかったので、行為の意味を理解してもらえていなかった。だが、いまはフォローしてくれる。
新人をどう育てるかは重要な経営テーマだ。新人との接点が少ない私が、新人をとっつかまえて注意すると、ある程度いちゃもん気味に怒ることになるので、完全な汚れ役である。しかし、役員会でコンセンサスをとって、みんなでフォローをしながらミッションを遂行すると、上がりがまったく違うものになる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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