■第705段 株投資の基本とポイント
(シリーズ バリュー株投資のススメ) 令和4年10月3日
●PERは株価が何年で倍になるかの指標
バリュー株投資の基本として、まずは配当利回り4%以上、PER10倍前後の銘柄をできるだけ低い金額で購入する。
PERは株価が倍(配当込み)になる年数の指標だ。PER10倍なら10年で株価が倍になる。株価を一株当たり当期純利益(EPS)で割ったもので、株価5千円で一株当たり利益千円ならPERは5、株価は5年で倍になる。投資家にとって成長期待が低い銘柄ほどPERが低い。例えばPER8.78倍と低めの日本郵政は不人気銘柄ということを意味している。
次に会社内容がわかる安定収益&配当、配当性向50%以下、自己資本比率(総資本における自己資本の比率)50%以上、景気変動の影響を受けにくく安定業績のディフェンシブ銘柄を探す。ソフトバンクのように配当性向が80%を超えるほど高いのは危険だ。
原則1年間は保有し、配当を2回もらう。株主優待は1年以上の保有が条件になるケースが多い。損と益を相殺するより、保有し続けていれば損は配当でカバーできる。株価が4%下がっても年4%の配当とトントンだ。他銘柄がカバーするので簡単には売らない。
●分散投資を心がける
最初は株主優待がもらえる最低単位を分散投資するといい。
購入の目安はだいたい20万円以上だ。20万円以下だと買える銘柄が限定され、株主優待がないことも多い。20万円なら配当利回り4%で、配当が年間8千円になる。配当は1万円ぐらいは欲しいものだ。
1回20万円の取引のバリュー株投資は、100万円以下の取引手数料ゼロのプランにぴったりだ。20万円を基準に100株購入し、最低価額で少しずつ買い増していく。
銘柄を偏らせないことも大事だ。株の初心者ほど銘柄を発掘できず、分散できない。株主優待をもらえる含み益の優良銘柄や含み損でも高配当銘柄は保有され続ける。購入後に下げた株をナンピン買いして平均購入単価を下げることもあるから、銘柄が偏っていく。
よくいわれる「長期保有で配当をもらって分散投資」を実現するのは、それほど簡単なことではない。有望な銘柄を新たに見つけ出すスキルが必要になるからだ。
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※投資にはリスクが伴います。ご自身の判断で行ってください。
※株の情報は令和4年6月12日現在のものです。
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文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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