■第729段 投資で老後資金を作る
(シリーズ 個人の財産形成) 令和5年10月2日
●ゼロ金利政策下の貯蓄
日本は少子高齢化が進んで、社会保障費が膨らんでいる。そのため、消費税や社会保険料の負担が重くなっている。また、景気がよくないため、給料が上がらず、貯蓄がしづらい。このような状況で、老後資金の2,000万円を貯蓄するのは困難だ。
現在のゼロ金利政策の環境下において、35歳から65歳までの30年間に毎月5万5,000円程度の積み立てをすれば2,000万円の資産を形成できる。しかし、30年間、ずっと安定的に5万5,000円を貯金できるものだろうか。私も若いときはサラリーマンだったが、毎月5万5,000円を捻出するのは難しい。
一番お勧めなのは投資で2,000万円を作ることだ。同じ期間、投資を行って利回り5%(年率)で運用したと仮定すると、毎月2万9,000円でいい。さらに、複利運用なら2万4,000円ですむ。いまなら米国債や外貨預金でも利回りが4%ぐらいなので、外国関係の商品を持てば、預金中心でも5%を達成できるかもしれない。ただ、その状態がずっと続くかはわからないし、為替のリスクもある。
配当利回り4%以上のバリュー株に投資することで、株価が1%プラスアルファ上がれば、余裕で5%を達成できる。投資で2,000万円を作るには、5%以上で運用することを目指すべきだ。
●個別銘柄で5%の運用を目指す
国民の大半は金利0%で放置しているはずだが、ゼロと1%では大きな開きがある。
つみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo、インデックス投資では積立型の投信を買うため、利回りは5%に届かない。株の個別銘柄に投資しないと難しいだろう。それを複利で積立していくイメージで運用するといい。つみたてNISAではなく、一般のNISAなら、投信だけでなく株でも運用することができる。
投資はリスクがあるため、元本割れを覚悟する必要がある。しかし、学びながら長期的に投資を続けていけば、2,000万円を作ることができる。お金も経験も着実に積み立てていくことが大切だ。バリュー株投資は、将来のお金を作る有効な手段といえる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
よろしければ、ぜひご購読をお申し込み下さい(Presented By )
サイト内検索
〒104−0045
東京都中央区築地2丁目11番9号RBM築地駅前ビル6階(地図)
TEL 03−3516−8941 FAX 03−6740−1328
E−Mail ace@jobtheory.com
URL https://www.jobtheory.com/
会社経営とは 戦う経営ブログ 社長の道!『仕事の徒然草』
前段へ 次段へ
TOP サイト内検索 テーマ別 日付順(No順) 最新号
|