■第52段 会社の本当の資産とは
(テーマ 商売の王道を知る) 平成15年1月20日
●目に見える資産と見えない資産がある
会社は借金が少なく、資産が多いほうがいい。ただし、貸借対照表に載っている現金・預金、有価証券だけが資産ではない。それを基準にすると経営がおかしくなる。資産の定義は会社の財産だから、まず人が挙げられる。
優秀な従業員がいればいるほど、会社の収益力が高くなる。しかし、優秀な従業員は貸借対照表には表れない。損益計算書に計上される給与を基準にすると、給与が高い優秀な人間を雇えば、人件費(給与+福利厚生費など)がかさんで仕方がないという話になる。
それでリストラをしても、人件費の安い従業員が残り、その結果、売上が激減するといった逆効果になる。つまり資産は見えるものと見えないもののトータルであり、帳簿に載らない資産があることを認識すべきだ。
●財産づくりには時間コストがかかる
目に見えない資産には“商権”や“商圏”という2つの儲かるネタ(バックナンバー第2段を参照)がある。これらを蓄積して財産を形成し、それらが相対的に利益を生み出す。私のところの財産は、このメルマガ、ホームページ、平成15年4月に発行された「会計のきほん」(日本経済新聞社刊)、人脈、貸し(第8段を参照)などだ。表現を変えれば、これらの財産は販売促進や広告宣伝をするツールであり、その数が多いほど、その会社は強いといえる。
たとえばメルマガは毎週発行しても、ダイレクトに顧問先の開拓にはつながらないが、お客さんは評価してくれる。メルマガが100本、1,000本と積み上がったときには、大きな財産になる。ほかの人が真似しようとしても、一晩ではできない。時間とお金をかけて地道にコツコツやったことには、だれも勝てない。人脈、貸しでも同じだ。要するに、資産は負債(借入金)をすればできるが、本当の財産は借金してもできない。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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