■第137段 くじけるな、また勉強だ。1
(テーマ 己を鍛える) 平成16年9月6日
●学問を学ぶだけが、勉強ではない
2003年10月の甲子園での阪神―巨人最終戦。巨人が逆転勝ちをして、原監督(当時)が退陣の花道を飾った。試合後、阪神・星野監督(当時)が「くじけるな。また勉強だ」といって花束を渡すと、原監督は涙をこぼした――。
原と星野は選手時代に実績を残し、監督になったわけだが、監督業と選手とは違う。まず人の采配や野球技術、教育、コーチ陣などの問題。加えて、原は元バッターで、バッティングはできるがピッチングはどうなのか、星野は元ピッチャーで、バッティングはどうなのかなどの問題もある。
勉強とは、大学院などに通って学習するだけではない。どうすれば優勝できるのかを考え、問題となる細かい事柄に対してひとつ1つ解決していくことも勉強だ。星野は多くのことを学んできた結果として、阪神を優勝させることができた。
今後、星野自身にとっては、衰えていく肉体を維持するための体づくりも重要になる。維持するのも、勉強以外の何ものでない。ひたすら勉強や研究する。そのことによって、また自分が日本一の監督になるという意味も含まれている。だから、ものすごくいい言葉であり、本質を突いているといえる。
●過去の遺産では勝っていけない
人間というのは、どんな人でもパーフェクトではない。全部が全部、秀でていることはありえない。そのため、日々、勉強していくことによって、己を高めていかなければならない。
過去の遺産では、決してメシを食っていけない。千代の富士(当時)が引退前、最後に優勝したときに、「最後に優勝したのは過去の遺産。過去の遺産を食いつぶして、優勝した」と言った。
この言葉を裏返すと、過去の練習によって今回は優勝できたが、もう優勝できない。限界だ――ということだ。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
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