■第183段 売掛金の回収の体制を整える
(テーマ 売れる営業になる) 平成17年7月25日
●経理と営業をうまく連動させる
滞留金が多い会社は、入ってくるお金が少ないため、滞留金のない会社の数倍働かなければならない。儲からないのに忙しく、従業員を疲労させることになる。こういう状態をつくっているのは、お客さんではなく、社長だ。
社長は、売掛金の管理をきちんと行う仕組みをつくる必要がある。経理が、月末払いの会社であれば、翌月1日でお金が入ってきてなかったら、電話する。1週間後に再び電話をして、それで支払わなければ、営業担当者に伝え、商品・サービスの提供を停止。その後は経理がFAXなどで催促を続けるという組織づくりをする。
もうひとつ重要なのは、書類をきちんとファイリングしておくこと。督促する際には、お客さんから「請求書が届いていない」、あるいは「納品書をもう一度送ってください」などと要求されることがある。その際、5分以内にFAXで送ったり、郵送することができないと、結局、回収が進まない。
請求書の控えを、とっていない会社もあるが、請求書は2枚プリントアウトして、1枚は送付、1枚は控えにする。控えには入金された日を赤ペンで記しておく。
当事務所では、エクセルでつくった売掛金の一覧表も担当者に渡している。得意先ごとに売上と回収を管理できるもので、支払いサイトと合わせて、これをチェックすれば、どの会社がどのくらい滞留しているかが一目でわかる。請求書の控えと、一覧表で管理していれば、漏れがなくなる。
●得意先の情報をつかんでおく
さらに社長は、お客さんと戦略的に対応していく。万一のときに備えて、得意先の情報を知っておく必要がある。主要取引先は会社概要のパンフレットなどには載っている。
もし、それがなければ、打ち合わせのときや接待をして、
「どういうところに、納めているんですか?」
「メインバンクは、どこですか?」
「融資はどこで受けているんですか。うちもお金を借りたいので、どこか紹介してくれませんか」
など、聞いておく。
5万円や10万円のときに、つき合いを終わりにしていれば、ここまでの手間はいらない。すべて社長の見極め次第である。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
接待は、仕事なんだよ。
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