■第195段 そういう能力の人に、稼がせる
(テーマ 従業員をうまく仕切る) 平成17年10月17日
●社長のクローンを探すことは不可能
売上が伸び続けていると、ほとんどの社長は「自分の体が2つあればいいのに……」と思う。そして、自分の代わりになるような人材を探そうとする。しかし、社長のクローンを探すことはできない。仮に、社員としてオールマイティな人間がいたとしても、人件費が高い。
会計事務所を例にとると、オールマイティな人材とは次の3つの要件を満たすことである。
1.実務経験があること
2.申告書を書けること
3.往査にいけること(顧問先にいって話をする。経営相談に乗るなど)
この3つを満たす人材を探すのは、非常に難しい。たまたま探すことができたとすると、社長は期待して全面的に任せてしまう。そうすると、その社員が退職、抜けたときに組織の修復がきかなくなってしまう。
●ポテンシャルの高い人に仕事を任せる
「オールマイティな人間はいない」と受け入れると、対策を練ることができる。まずは社長の仕事をパートに任せることだ。郵便を出すこと、伝票入力、電話番、ファイリング、売掛買掛管理、振込や記帳など、任せられる仕事をできるだけパートに振る。
次には、社員の能力に合った仕事を切り出すこと。オールマイティな能力がある人を探すのは難しいが、潜在能力がある人は探しやすい。狙うのは、実務経験はないが、能力が高い人。そういう人材に、能力に合った仕事を切り出して、任せるのである。
会計事務所では、顧問先をひとりに任せようとすると、先の1〜3の要件を満たしていなければならない。“顧問先丸ごと”という「縦の仕事」ではなく、顧問先いくつかの中で、できる仕事を固めるという「横の仕事」のしくみをつくると、スキルが低くても任せることができる。
文責 山田 咲道 公認会計士・税理士
中央区の税理士 エース会計事務所 会社設立できる公認会計士 東京都
(一言)
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